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執筆者の写真うらのりょうた

JR認定‼︎「鉄道のまち」12選

国鉄(現JR)はかつて、日本各地の12のまちを「鉄道のまち」として認定しました。多くの路線が乗り入れるターミナル、車両工場や車両基地が置かれたまちは多くの鉄道関係者と乗客で賑わいました。今回は12のまちを実際に訪れ、魅力をご紹介します。


北海道岩見沢市

空知地方の中心都市で、交通の要衝である岩見沢市(いわみざわし)。 JR岩見沢駅には函館本線、室蘭本線が乗り入れ、札幌市や旭川市など道内の主要都市を結びます。

「岩見沢レールセンター」は近代化産業遺産にも登録されている鉄道のまちのシンボル。道内で使用されるレールの加工を現在も続けています。

岩見沢レールセンター

2007年に誕生した4代目駅舎は全国初の一般公募型コンペで選ばれたデザイン性の高い駅舎です。

JR岩見沢駅

北海道追分町(現安平町)

室蘭本線と夕張線(現石勝線)の分岐点となったことから「追分」という地名になった正真正銘の鉄道のまち。追分町は合併で安平町となりましたが、現在もJR追分駅は存在します。町内には道東道が通り、新千歳空港も至近距離にあり交通の便が良いです。

追分駅の3つ隣、安平町の遠浅駅

秋田県秋田市土崎港

JR土崎駅から分岐し、県下の物流を支えるJR秋田港駅や、JR東日本最大の車両工場である「秋田総合車両センター」があります。

ポートタワー セリオンの展望台から見た秋田港駅

新潟県新津市(現新潟市)

江戸時代に川の港として栄えた新津市(にいつし=現新潟市秋葉区新津)。明治時代以降も交通の要衝として機能し、現在はJR3路線(信越本線、磐越西線、羽越本線)が乗り入れる「鉄道のまち」です。新津生まれ新津在住の方に話を伺うと、「鉄道の町とは、もう35年前、上越新幹線ができるまでの話ですね。新幹線が通らなくなり、国鉄がJRに。町は寂れる一方です。駅前に5件くらいあったパチンコ屋(どこも満員、たぶん国鉄職員がほとんど)ももう1件もない。(私の撮った)写真に人1人写ってないのが物語る。学級のお父さんの半分以上、国鉄職員て事も昔話ですね。それでも今でも鉄道の町として、集まってくださる鉄ちゃんには感謝です。上越新幹線の誘致に負けなければ発展していたでしょう。飽和状態に近い現新潟駅よりも田園広がる新津に駅を作っていたらそこを基点に開発は進んだでしょうね」と話していました。

JR新津駅

鉄道のまちを感じさせます

機関車の車輪

埼玉県大宮市(現さいたま市)

大宮駅は東京方面から東北をはじめ、北関東や日本海側を結ぶ、東京以北最大のターミナル駅。新幹線は東北方面の東北新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・北海道新幹線と上越方面の上越新幹線・北陸新幹線、在来線は宇都宮線(東北本線)・高崎線・京浜東北線・埼京線・川越線、私鉄は東武野田線(東武アーバンパークライン)・埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)と東京駅に次いで全国2位となる13もの路線が乗り入れます。2007年には「鉄道博物館」もオープン。

JR大宮駅

駅内のポスト

滋賀県米原市

古くは古くは中山道、 北国街道、北国脇往還が交差した交通の要衝である米原市(まいばらし)。JR米原駅は太平洋側の大動脈である東海道本線と日本海側の台所である北陸本線が乗り入れます。そのほか、東海道新幹線と、私鉄の近江鉄道も乗り入れ。また、JR東海とJR西日本の境界駅となっています。

JR米原駅

大阪府吹田市

秋田県秋田市の秋田総合車両センターと同じく大規模な車両工場である「吹田総合車両所」があります。そのほか、市内には阪急、大阪メトロ、北大阪急行、大阪モノレールも乗り入れています。

JR吹田駅

駅前にはタワーマンションも

香川県多度津町

1889年に讃岐鉄道が多度津を起点に丸亀(丸亀市)~琴平(琴平町)間の16.4㌔で営業を始めた四国における鉄道発祥の地である多度津町(たどつちょう)。讃岐鉄道は1906年に国有化され、JR四国の礎となりました。

四国における鉄道発祥の地である多度津町

鳥取県米子市

鳥取県第2の都市で、東部の鳥取市に対して、西部の米子都市圏の中心都市として経済を支え、山陰最大級の商業都市として「山陰の大阪」とも称される米子市(よなごし)。 1902年に鉄道が開通した山陰地方における鉄道発祥の地です。物流の拠点であった境港(鳥取県境港市)〜陸軍軍馬補充部のあった富長村(鳥取県大山町)に近い御来屋間で営業を始めました。

JR米子駅

山陰地方における鉄道発祥の地

島根県津和野町

城下町として栄え、「小京都」と呼ばれる風情を残す津和野町(つわのちょう)。山口県の県庁所在地である山口市と日本海側(島根県益田市)を結ぶJR山口線の津和野駅が通ります。蒸気機関車の観光列車のパイオニアともいえる「SLやまぐち号」の終着駅で、転車台が整備されており機関車が方向転換を行います。

津和野町のまちなみ

福岡県直方市

石炭と鉄道のまちとして栄えた直方市(のおがたし)。JR九州と平成筑豊鉄道が乗り入れる直方駅は石炭輸送の拠点として筑豊各地から石炭車が集まってきていました。戦後、エネルギー革命とともに役割を終えましたが、現在でもまちを歩くとロマンを感じることができます。

石炭と鉄道のまちとして栄えた直方市

佐賀県鳥栖市

九州における主要道路や主要鉄道が一同に交差し、「九州のクロスロード」と称される鳥栖市(とすし)。高速道路は九州縦貫自動車道と九州横断自動車道が、鉄道はJR鹿児島本線と、長崎本線が乗り入れ九州各地を結びます。かつては鳥栖操車場や鳥栖機関区が置かれ、鉄道のまちとして発展しました。

「九州のクロスロード」と称される鳥栖市

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