最大の見どころ:大鹿村歌舞伎
【最後に訪れた日20191024】
大鹿村(おおしかむら)は大鹿村歌舞伎のまちです。村に300年以上も伝わる伝統芸能です。村を知るのにオススメなのが、2011年に公開された映画『大鹿村騒動記』です。『亡国のイージス』なとで知られる阪本順治監督、キャストは主人公の風祭に原田芳雄、岸部一徳、松たか子、佐藤浩市など豪華布陣。風祭は歌舞伎の花形役者で、普段はシカ料理店を営みます。しかし、歌舞伎の5日前に女性問題や大型台風が直撃。さらに、リニア新幹線誘致や地デジ化など時代の波が小さな山村に押し寄せます。果たして、300年の伝統は守られるのか、村の晴れ舞台を再現したクライマックスは圧巻です。主演の原田芳雄は公開のわずか3日後に死去したため、遺作となりました。
作品は大鹿村で撮影されており、大鹿村役場や鹿塩温泉、飯田市の地酒・喜久水は実在します。
映画では台風に襲われる大鹿村ですが、1961年(昭和36年)6月の豪雨「三六災害」(さぶろくさいがい)では、大西山が、山体崩壊を起こし、小渋川の対岸の集落を呑み込み42名もの死者を出しました。その年は梅雨入り後も快晴が続き、当初は「恵みの雨」ともいわれたそうで、自然の脅威を改めて認識しました。
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