秋は太田ム。太田市(おおたし)はスバルのまちです。 現在のスバルにあたる、中島飛行機の企業城下町として飛躍的な発展を遂げました。自動車関連企業が集積し、工業製品出荷額は全国有数。広島市に匹敵する規模です。スバルの本社の所在はスバル町となっています。パトロールカーなど公用車に積極的にスバルを採用しているようです。まちなかではスバル最中、駅前の太田市図書館・美術館の1階ではスバルのプラモデルやクッキーが販売されていました。
名物は「上州太田焼きそば」。「太田市で販売されている焼きそばは全部太田焼きそばだから」。電話でとある店主に、「太田焼きそばはありますか?」と問い合わせたときの返事です。野暮なことを聞いてしまいました。ほかのまちのご当地焼きそばと違い、調理法や具材に決まりはなく、それぞれの店が個性を競っています。まちを歩くと「焼きそば」ののれんを掲げた小さな商店などが点在し、焼きそば文化が根付いていることをうかがわせます。例えるならば、関西のたこ焼きのような感覚です。私が伺った店は中サイズで2玉はあるのではないかと思うほどのボリューム。それで370円なのだから激安です。上州太田焼きそばによく用いられるゴロゴロ入った芋に、黒めのソースがよく絡み合います。電話で問い合わせたときは第一声が、「もう鉄板メニューは終わったんだけど」(営業時間内に電話しました)と無愛想な返事でしたが、「いつものお客さん?」、「何時にくるの?」、「何人前いるの?」と渋々焼きそばをつくってくれたツンデレ?なおばちゃん、ごちそうさまでした。とても美味しかったです。
2016年4月9日、初めて訪れたときは「かつて広島を超えるほど栄えていた面影は薄れているのかな」感じました。北口に富士重工業群馬製作所本工場、南口にはドンキホーテが2店舗も?ありました。東小泉行きと間違って赤城行きに乗ってしまい、三枚橋にきてしまいました。クルマがなければ住みづらそうなまち。駅前にスバル・フォレスター2台がお迎えに来ていました。駅前の「スナックあっちゃん」からおじさんやスナックのママの歌声がホームにまで聞こえてきます。遠くの道からはパトカーのサイレンが鳴り響き、止まりなさいの声が止まりません。スピード違反でしょうか。
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