【今回のテーマ:日本三奇橋】
日本にはさまざまな橋が架けられています。それぞれ、その土地の地形に合った構造が選ばれています。中でも、構造が変わっていて珍しい3つの橋を日本三奇橋と呼びます。
錦帯橋(山口県岩国市)
1673年に架けられた木造アーチ橋です。岩国藩が岩国城と対岸の城下町をつなぐために建造されました。1度見れば記憶に残る特徴的な5連構造です。驚くべきは、釘が1本も使われていない点です。全長193.3㍍。
猿橋(山梨県大月市)
最大の特徴は刎木(はねぎ)です。猿橋は桂川の狭く深い谷間に架けられています。狭いため橋桁が必要なく、深いため高いところに橋を架ければ水害の影響も受けにくいです。こうした地形では吊り橋がよく用いられますが、江戸時代の日本には刎橋(はねばし)という技術がありました。刎木をずらしながら上に重ねていき、下の刎木が上の刎木を支える構造です。猿橋には瓦屋根などが装飾されています。全長30.9㍍。
愛本橋(富山県黒部市)
現在は豪雨で流出し、現存しません。全長63㍍にも及ぶ刎橋でした。
神橋(栃木県日光市)
愛本橋の代わりに日本三奇橋に数えられることがあります。
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