蔵王連峰の南麓、七ヶ宿町(しちかしゅくまち)。
蔵王連峰の最高峰に位置する「お釜」は宮城県屈指の観光名所として知られています。
川崎町、蔵王町、七ヶ宿町、山形県上山市がひしめき合うこのエリアは未だに境界が定まっていない箇所があり、過去に裁判で争われたほど複雑。
ざっくりですが、「お釜」は川崎町、「蔵王ハイライン」や「蔵王展望台」、「刈田嶺神社奥宮」は蔵王町、「蔵王刈田山頂駐車場」は七ヶ宿町、「蔵王刈田リフト山頂駅」は上山市に位置します。そのため、宮城県のみならず、山形県の観光名所としても紹介されます。
…とここまでお釜についてお話しましたが、あくまでまちはずれ。
七ヶ宿町にとってのメインストリートは太平洋側の奥州と日本海側の羽州を結び、7つの宿場があったことに由来する「山中七ヶ宿街道」です。江戸時代に栄華を極めたこの道は現在の国道113号に相当し、町名の由来にもなっています。
国道沿いに建設された「七ヶ宿ダム」は仙台市をはじめ、200万人近い人々の生活を支える宮城の水がめ。
偶然か、宮城県内には7つの浜が由来となった七ヶ浜町があります。七ヶ宿と七ヶ浜。ロマンを感じずにはいられません。ちなみに七ヶ宿の「ヶ」はにごりませんが、七ヶ浜の「ヶ」はにごります。
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