三朝町(みささちょう)は三朝温泉のまちです。世界一ともいわれる高濃度のラドンを含んだ放射能泉です。新陳代謝を活発にさせ、免疫力や自然治癒力を高めます。放射能と聞くと「本当に大丈夫?」と思われるかもしれませんが、低線量被曝は体に好影響を与えるという研究結果もあり、三朝温泉地区のガン死亡率は全国平均の半分という数字もあります。
三朝温泉を語る上で欠かすことができないのが「河原風呂」です。名前の通り、河原にある温泉なのですが、なんと混浴かつ、仕切りがほとんどないというTHE露天風呂。もちろん、浴槽にタオルを浸けてはいけないので、河原や近くの橋からは裸が丸見えです。開放感は抜群ですが、あまりにも恥ずかしいシチュエーション。それでも、小さな仕切りのある脱衣所で服を脱ぎ捨て、かけ湯をしたら浴槽へザブン!女性はいませんでしたが、入浴者は意外と多く、地元のおじさんと話しているうちに恥じらいも忘れていきます。美しい自然、和風旅館が立ち並ぶ風景に囲まれ気分は最高です。24時間営業ですが、奇数日の午前中は清掃のため入浴できません。また、脱衣所の横にある足湯であれば、より気軽に三朝温泉を味わうことができます。
温泉街には和風旅館が立ち並び、日本の昔ながらの雰囲気を味わうことができます。
一方で、娯楽場や芝居小屋もあり、近現代の日本の風景が融合されたディープなスポットです。
そんな中、目の前に飛び込んできた「とり返せ日本領土」、「日本人なら誰でも靖國神社参拝あたりまえ」の文字。創業1658年で鳥取県出身の横綱・琴桜や俳優の三国廉太郎も宿泊したという三朝温泉で最も歴史ある旅館である西藤館が観光客へのメッセージとして設置したとか。
日本一危険な国宝ともいわれる三徳山三佛寺投入堂(みとくさんさんぶつじなげいれどう)。三徳山の標高900㍍地点の絶壁に建てられた投入堂は他に類を見ない建築物です。建造時期が判明していないなどミステリアスな点も多く、修験道の開祖とされる役小角(えんのおづぬ)が法力で建物ごと平地から投げ入れたという伝説が残ります。投入堂への道は大変厳しく、隘路を歩き、崖をよじ登らなければたどり着きません。ふもとにある「投入堂遙拝所」では、車道から投入堂を見学することができるので安全でオススメです。望遠鏡も設置されています。
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