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執筆者の写真うらのりょうた

五木村〜子守唄のまち〜

標高1000㍍級の山々が連なる九州山地の山奥に位置する五木村(いつきむら)。熊本県南部の人吉市から国道445号で北へ約30㌔、熊本県中部の美里町から県道25号で南へ約50㌔。アクセスは近隣の主な都市からでも1時間程度は見ておかねばならず、正直、熊本県の市町村の中で1番行きづらいかもしれません。しかしそれは、裏を返せば、手つかずの豊かな自然が残されているということです。国道445号や県道25号は両側2車線の区間がほとんどで、時間はかかるものの快適な山道ドライブを楽しむことができます。


村内には日本三大急流の1つである球磨川最大の支流であり、日本一の清流とも謳われる「川辺川」が流れます。

川辺川に架かる頭地大橋

1963年から3年連続で大水害に見舞われ、ダムの建設計画が持ち上がりました。しかし、村がダム湖に沈むとあって、長年反対運動が繰り広げられました。1982年に容認されますが、2009年に民主党政権が計画中止を表明。水没する予定だった場所には新たに観光施設が誕生しましたが、2020年の熊本豪雨により建設計画が再浮上。半世紀前には6100人いた村民は自然災害と建設計画に振り回される間に激減し、現在は1000人を下回っています。

五木村の中心地のまちなみ

戦前は貧しかった五木村。子どもを他人の家に送り出し、赤ちゃんの子守をさせて生計を立てた時代がありました。五木の子守唄には親元を離れて働く辛い心境などが綴られています。まちの中心部にある「道の駅 子守唄の里五木」では村の文化を伝える貴重な子守唄を伝承。施設では絶え間なく哀愁が漂う子守唄が流れていました。

道の駅 子守唄の里五木

哀愁が漂う子守唄が流れていました

【人口】892人

【面積】252.92 km2

【人口密度】3.53人/km2

【隣接自治体】八代市、球磨郡多良木町、山江村、相良村、水上村

【交通】熊本市方面から高速道路をご利用の場合は、熊本ICから九州自動車道に乗り、宇城・氷川スマートICで降ります。

国道3号に入り、氷川町宮原の交差点を左折し県道25号・五木村方面に向かいます。

所要時間は合計1時間30分程度です。

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