最大の見どころ:滝観洞
【最後に訪れた日20200125】
滝観洞に感動。住みたい!住田町(すみたちょう)は滝観洞(ろうかんどう)のまちです。最深部に大理石の空間が広がり、落差29㍍の「天岩戸の滝」が待ち構える鍾乳洞です。入口から880㍍、往復45分と書いてあります。「成人男性ならもう少し早くいけるだろう」と舐めていましたが、それが間違いだと気づくのに時間は要しませんでした。ヘルメットと長靴を着用して準備完了。この装備、大袈裟ではありません。入って早々に中腰の姿勢を強いられ、頭を何度も天井にぶつけます。ヘルメットがなければ血だらけでした。また、あちこちで水が流れており、天井からはポタポタと容赦なく降り注ぎます。飲んでしまいましたが、「飲み水には適しません」と注意書きがありました。確かに、ぬるくてしょっぱくて?神秘的な見た目と裏腹に美味しくありませんでした。この洞窟には「観光」より「冒険」とか「探検」という言葉がふさわしいかもしれません。その分、「日本一」ともいわれる洞窟内の滝が見えた瞬間の感動や達成感はひとしおです。
滝にはイルミネーションが施されていますが、こちらは賛否分かれるところでしょう。知名度の低いまちの貴重な観光資源。観光客に感動を与えるための努力は讃えられるべきものです。シンボルに工夫をしていないまちもたくさんあります。一方で、洞窟という非日常かつ自然の神秘を満喫できる環境に人口的な光景が広がっているのは少し萎えてしまいます。ちなみに、気温は年中10度ほどで保たれており、夏は涼しく、冬は暖かいです。岩手県にはもう1つ、有名な龍泉洞がありますが、全く毛色が異なる鍾乳洞でした。
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