吹田市(すいたし)は「アサヒビール」の創業地で、1889年に吹田工場が稼働し、ビールのまちとして発展していきます。
1961年からは計画人口15万人に及ぶ日本初の大規模ニュータウン「千里ニュータウン」の開発が始まり、大阪府を代表するベッドタウンとなりました。
1970年にはアジア初の万博「大阪万博」が開催され、当時史上最多の6422万人を集客。北大阪急行や中国自動車道、名神高速道路などインフラ整備も飛躍的に進み、岡本太郎さんの芸術作品「太陽の塔」は後世に残る大阪のシンボルとなりました。ほかにも携帯電話、リニアモーターカー、電気自動車、缶コーヒーなどが世に生み出されています。
閉幕後、広大な敷地は「万博記念公園」として整備されました。日本庭園や国立民族学博物館、ガンバ大阪のホームスタジアム「Panasonic Stadium Suita(パナソニック スタジアム 吹田)」など各種施設のほか、アクティビティ、イベント、花見、バーベキュー、スポーツなどあらゆるシーンで活用されており、敷地内は現在でもにぎわいを見せています。遊園地エリアの「エキスポランド」は2009年に閉園となり、2015年には複合商業施設である「EXPOCITY」が開業しました。
「ふきたし」と間違われることもある吹田市ですが、歴史を辿るとエポックメイキングな出来事が多く、日本の現代社会の礎を築いたまちともいえます。
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