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多気町~五桂池のまち~

執筆者の写真: うらのりょうたうらのりょうた

 

最大の見どころ:五桂池ふるさと村【最後に訪れた日20180923】


多気町(たきちょう)は五桂池のまちです。1959年に伊勢地方を襲った台風被害の後に作られました。三重県下一の大きさを誇る池です。池の周りには五桂池ふるさと村が整備されています。施設は充実しており、動物園にロッジ、農産物直売おばあちゃんの店、高校生レストランまごの店、さらには手ぶらバーベキューやスワンボート、果物狩りなども楽しめます。

三重県下一の大きさを誇る五桂池

農産物直売おばあちゃんの店

特に、まごの店は2011年に日本テレビ系「高校生レストラン」で連続ドラマ化され話題になりました。 三重県立相可高等学校調理クラブの部員が実際に料理を振る舞ってくれます。給食のようなものかと思えば、1500円の本格的な定食でした。味も大人が十分納得する味でした。産業、学校、行政が一体となり、多気町を活性化させており、地方創生の1つの成功例と言えるはずです。この日も朝10時40分の開店と同時に20組ほどがなだれこんでいました。営業日はテスト期間などを除く休日のみで、いかにも高校生の部活動という感じがします。受け付けや配膳、レジもすべて高校生がしてくれ、若い力を分けてもらえた気がします。店内は高校生の「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」の声がこだまし、非常に活気がありました。

まごの店。入口のおじいちゃんに誘導され予約の名前を記入した以外はすべて高校生が対応してくれました

中のようす。テーブルではモニターで厨房のライブ映像が確認できました

松阪牛を使ったお茶漬け定食です

多気町はシャープのまちでもあります。シャープ三重工場がまちの経済を支えています。戦後、町内の人口は減り続けていましたが、1995年のシャープ進出をきっかけに増加に転じました。2003年には行政、シャープ、住民が一体となってクリスタルタウンプロジェクトが始動しました。社員定住を推進するプロジェクトで、2008年に多気クリスタルタウンショッピングセンターが開業しました。現在は商業生活ゾーン・環境保全ゾーン・工業ゾーンに区画整備されています。高校生レストランもそうですが、本当にこのまちは官民一体となってプロジェクトをするのがうまいまちなんだなと思います。人口構造までもを転換させる取り組みには感心します。「多気町の多岐にわたる取り組み」は町民性のあらわれでしょうか。松阪市や津市も近いので住みやすいと思います。2017年の4月3日に訪れた際、多気ニュータウンはまだ公表分譲中でした。

そのときに1つだけ気になったのは電車内に虫が多すぎることです。何十匹も電気に集まって残念なことになっています。ドアは閉まってほしいなと思いました。これはJRの問題ですが。笑



 
 
 

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「私のまちは何もないよ」

自己紹介でよく聞くセリフです。
大学時代、この言葉に違和感を覚えたことを

きっかけに12年かけて日本を踏破。

すべてのまちに魅力があるはずだし、

すべての人がまちに誇りを持ってほしい。
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