大川村(おおかわむら)は「四国の水がめ」とも称される早明浦(さめうら)ダムに沈んだまちです。
早明浦ダムは吉野川上流にある四国最大級のダムで、四国の経済や生活を支えます。当初は下流に小歩危ダムも建設される予定でしたが、環境破壊の観点から中止となり、早明浦ダムは四国最大級の規模へと拡大しました。その代償として大川村の中心地はダム湖の底へ沈みました。
人口はピークの4000人超から300人台にまで減少しており、奈良県野迫川村とともに離島を除き日本で最も人口の少ない自治体の1つとなっています。
当時は官民一体となって反対運動が繰り広げられ、旧村役場は抗議の意味を込めて水没予定地に建てられました。その後、ダム完成とともに沈み、渇水時のみ姿を現します。このようなダム反対運動は群馬県長野原町や熊本県五木村でも繰り広げられました。
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