最大の見どころ:きりたんぽ
【最後に訪れた日20200221】
大館市(おおだてし)はきりたんぽのまちです。大館市の名産品は多く、秋田犬、比内鶏、きりたんぽ、曲げわっぱ、天然鮎を5大名産品として掲げています。
私は、きりたんぽの名店「むらさき」にお邪魔しました。もちろん注文したのはきりたんぽ鍋。しばらく待っていると、切って調理する前の棒状のきりたんぽを見せにきてくれました。おお、テレビや新聞でしか見たことがないきりたんぽが目の前に現れて興奮します。思っていたよりも大きいです。クルマで来ているためお酒は飲めませんが、やっぱり鍋に欲しくなるのが白ご飯。ということで、白ご飯を頼もうとしましたが、メニューになく、「物足りない方にはうどんあります」と書いてあります。うーむ。店員さんに聞いてみると「きりたんぽが米ですので…」。なるほど、おっしゃる通りです。
「あつあつのうちに食べてたんせー」。食べてみると確かに米です。これは要領がいいです。おかずと同時に米を摂取できます。きりたんぽは崩れると米粒状になり、まるで長い焼きおにぎりのようです。餅や練り物に近いものかと思っていたら全然違いました。食感も味も焼き餅と焼きおにぎりの中間といったところでしょうか。
余談ですが、後から入ってきたお客さんと店員が、「おクルマですか?」、「はい」、「駐車場どこかわかりましたか?」、「…あそこの、砂利の…」と、私が入ってきたときとまったく同じやり取りをしていて笑いました。むらさきの駐車場は少しわかりにくく、建物の前の駐車場は月極で、道路の向かい側が専用駐車場なので注意が必要です。
店員さんとの会話は「大丈夫だす」、「わげわがんねぇ」、「傘だす」、「そうだす」…と秋田弁のオンパレードでした。きりたんぽで身も心も温まったところで帰ろうとすると、「少々お待ちくだなっせー。オリンピックの100円玉いりますー?」と聞かれました。一瞬何のことかわかりませんでしたが、オリンピックの記念硬貨をたくさん持っていて、交換してくれるそうです。何と粋なサービスでしょう。ありがたく100円を手渡すと、「100円だけでいいの?」と言われ、結局500円分も交換してくださりました。普通に使えるそうですが、記念に持っておきます。
秋田県には角館、大館、花館、福島県には月舘、飯館など、東北地方には「館」のつく地名がたくさんあります。特に大館市は赤館、小館、笹館、沼館、新館、松舘、山館…と館がゲシュタルト崩壊を起こすほどのオンパレード。しかし、東北以南だと、有名な地名は千葉県館山市くらいしか思い浮かびません。館にはいったいどのような意味があるのでしょうか。
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