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執筆者の写真うらのりょうた

富山市~コンパクトシティのまち~

更新日:2022年2月26日

 

最大の見どころ: 富岩運河環水公園 【最後に訪れた日20180822】


富山市(とやまし)はコンパクトシティのまちです。富山県の県庁所在地。富山県の3割近い面積を持ち、一つの市町村が占める面積の割合では全国1位です。一方で、市域の6割は林野地であるため、コンパクトシティを標榜しています。例として、路面電車を環状線上に整備するなど日本国内では代表的な存在になっています。都市計画によって東西南北には碁盤の目、さらに、富山駅を起点に5本の放射状に道路が通っています。

環状線上に整備された路面電車

コンパクトシティらしく観光地もコンパクトにまとまっています。富山駅の北側にある富岩運河環水公園はとやま都市MIRAI計画のシンボルです。公園内には世界一美しいと謳われるスターバックスなどが整備されています。2017年には富山県美術館がオープンしました。富山港には地上20㍍の無料展望台があり、富山湾と立山連峰が一望できます。

富岩運河環水公園はとやま都市MIRAI計画のシンボル

富山駅の南側である総曲輪(そうがわ)と西町が古くから最大の繁華街です。2007年には「総曲輪フェリオ」、2015年には「TOYAMAキラリ」(富山市立図書館本館、富山市ガラス美術館、富山第一銀行本店などが入居)が開業するなど再開発が進んでいます。最大の歓楽街は桜木町です。駅周辺も「マリエとやま」や「富山ステーションフロントCiC」などが続々開業しています。南側の観光地としては、石垣に鏡石がある富山城や、地上70mから無料で富山湾・立山連峰を一望できる富山市役所があります。お土産を購入する場合は「ととやま」、海の幸を食べるなら「さかな屋撰鮮」、朝9時からちょい呑みができる「デリカカフェコンパクトデリトヤマ」など食も充実しています。


JR富山駅の南側。路面電車(左下)が駅の中に入っていくのがかっこいい

駅前は整備されているが、南北の移動がこの薄暗い地下道しかなかったのが残念

名物グルメは富山ブラックです。戦後、富山大空襲の復興に携われる労働者が塩分補給をするために濃い味の醤油ラーメンを作ったことが起源です。労働者が店内に白米を持ち込んでいたために、今でも古くからある店には白米を置いていないそうです。元祖の店は「大喜」です。今行列のできる人気店が「いろは」です。食べてみましたが、本当に真っ黒でした。人気店は食べやすいように味付けされていますが、それでも水が止まらないくらいスープは濃かったです。味はおいしかったです。

行列のできるラーメンいろは

富山ブラックは本当に真っ黒

ホタルイカの沖漬け元祖と言われてる店「あらさん」に行きました。店長に話を伺うと、沖漬けも店によって味が異なり、ここは特に美味しいそうです(バイト君もそれは間違いないと言っていました)。ホタルイカは3月くらいから解禁されるそうです。4月くらいに値が落ち着いたら、一気に一括で買って一気に冷凍保存します。その量は100㌔以上に及ぶそう。想像するとちょっとアレです。少しずつ解凍して翌年の3月頃までに使い切るそうです。ただ、この日はたまたま解凍しているものがないという悲運で食べられず。代わりにこちらも名物の白エビとゲンゲをいただきました。そしてなんといっても水が綺麗だから北陸の日本酒はうまい。ということで1杯目にいただいたのは富美菊酒造の純米生酒。とても飲みやすく何杯でも飲めそうです。淡泊でフルーティーで魚にピッタリでした。2杯目は若鶴酒造の苗加屋の純米吟醸。味は似ていますが少し力強く、口にほのかな香りが残りました。

白エビとゲンゲ

ぷりぷりの富山産生白えび(右)と釜揚げ白えび

旨味たっぷりの富山産のどぐろ

もちもちの富山産さすの昆布〆(まかじき)

富山産のサバも絶品

富山名物ますのすし

富山名物ますのすし

富山名物ますのすし

せっかくなのでちょっと日本酒講座。

純米酒と本醸造酒・・・純米酒はお米と米麹だけで作られました。本醸造酒はアルコールを添加して作られ香りが立ちます。

吟醸と大吟醸・・・長時間かけて玄米を磨いて低温で発酵させ、フルーティーで華やかな味わいにしたものです。吟醸精米歩合60%以下は大吟醸は精米歩合50%以下と定められています。

精米歩合・・・玄米を100%とした場合そこからどれくらい精米したかを示します。食べる白米は90%ほどで、この数値が高いほど複雑な味、低いほどクリアで初心者も飲みやすい味になります。

生酒・・・通常の酒は貯蔵前と瓶詰め前の2回火入れます。生酒の場合、生貯蔵は瓶詰め前に1回火入れ、生詰めは貯蔵前に1回火入れ、本生は火入れしません。出来立てのフルーティーな味わいになりますが、デリケートなためにほとんどが地産地消です。豆腐や刺身など淡泊な素材と合わせると際立ちます。


富山市はもともと富山藩の城下町としてとして栄え、有名な「越中富山の薬売り」を生み出したまちでもあります。あらかじめ住居に薬を配置し、使った分だけ代金を徴収する「先用後利」(用いることを先にし、利益は後からというビジネスモデルです。薬の老舗なら池田屋安兵衛商店がおすすめです。


糸庄さんの味噌煮込みうどんは日本一美味しいです。

糸庄さんの味噌煮込みうどん

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