富岡町(とみおかまち)の「夜ノ森(よのもり)」は北の相馬藩と南の岩城藩が「余(我)の森」と領有権を争った地とされています。
歴史を語る上でとても重要な場所であり、福島県浜通りにおける文化の分岐点。夜ノ森以北は仙台方面とのつながりが深い一方で、夜ノ森以南は水戸方面との交流が盛んとなっています。
富岡町は2011年の福島第一原子力発電所事故で町内全域が警戒区域に指定され全町民が避難しました。
一部で避難指示区域が解除されており、JR常磐線夜ノ森駅周辺もその一つ。2020年3月にはJR常磐線の運転も全面再開されました。駅前はバリケードが張り巡らされ、自由に歩くことは許されませんが、約800㍍にわたって桜並木鑑賞が可能です。
「一皿100円(税込価格105円)」と表記された回転寿司の看板に時の流れが止まっている虚しさを感じました。
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