興正寺別院(こうしょうじべついん)の寺内町を中心に発展した富田林市(とんだばやしし)。現在でも室町時代から続くまちなみが保存されており、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。寺内町は想像以上に広く、まちあるきにも最適。
宗教団体「パーフェクトリバティー教団(PL)」の本部があり、高さ180㍍の「大平和祈念塔(PL塔)」はまちのシンボル的存在となっています。毎年8月に開催される「教祖祭PL花火芸術」は関西を代表する花火大会。近年は打ち上げ本数の減少や、清原和博さんや桑田真澄さんを輩出した野球部の休部など寂しいニュースも続いています。
寺内町は道幅がかなり狭いのでクルマでは決して入らないでください。それは私の失敗談があるからです。私はその日、トヨタ・アルファードで寺内町の奥まで突っ込み、身動きが取れなくなってしまいました。慎重にバックで下がりつつ、「この大きな家の駐車場でしかUターンできない。インターホンを鳴らして頼むしかないか…」と考えていると、クルマの後ろ側から黒い軽自動車が走ってきて手前の十字路で止まりました。助けを求めると、幸運なことに大きな家に住んでいるおばさんでした。御礼を言いつつ、駐車場でUターンをしていると、ちょうど歩いて帰ってきた坊主頭で"ガタイMAX"の家の主が肩を揺らしながらガニ股で怒鳴りこんできました。「お前ここひとんちやぞわかっとんか!何勝手に入っとるんじゃワレ!」。一触即発の中、一方通行の寺内町をグルリと回ってきたおばさんが仲裁に入り、事なきを得ました。狭い道と"河内のオッサン"は怖いです。
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