江戸時代に商都として栄えた宮城県村田町(むらたまち)。現在も残る重厚な土蔵造のまちなみの中に、文字と記号を組み合わせたようなロゴマークを見つけました。これは「屋号」と呼ばれ、江戸時代から日本で使用されているものです。では、なぜこのようなロゴマークが使われはじめたのでしょうか。
それは、一目でどこの会社か、どこの商品かを伝えるためです。屋号なら、たとえ文字を理解できない人でも問題ありません。現在のブランドのロゴマークや、クルマのエンブレムと通ずるものがあります。江戸時代の庶民は姓を名乗ることが許されていなかったことも屋号が生まれた理由の1つ。
屋号のバリエーションはとても豊かで、代表的なものとしては「カネ」、「ヤマ」、「カク」、「ヒシ」、「マル」、ウロコ」などが挙げられます。このほかにもたくさんの屋号が存在。
屋号の文化は薄れつつあり、現在も使用されているものは、歴史ある企業がほとんどです。例えば醤油メーカー。
キッコーマンは「亀甲+萬」
ヒガシマルは「東+丸」
ヤマサは「山にサ」
実は現代の日常生活でもたくさんの屋号が活躍しています。
【参考文献】株式会社かねふく, 「【明太子の豆知識】第22話【屋号】とかねふく社の由来」, 2016年, <https://mentai-shokudo.com/column/story-0022/>, (2022年1月6日閲覧)
Comments