最大の見どころ:清水寺
【最後に訪れた日20190822】
山形村(やまがたむら)は清水寺のまちです。729年、行基が彫った千手観音像(御本尊)を安置し創建され、坂上田村麻呂が必勝祈願で再興させたといわれています。また、坂上田村麻呂が千手観音を都に移したことが京都の清水寺の由来といわれています。
安曇野市から清水寺を目指してクルマを走らせること1時間。気づけば山深く、霧が発生し前も良く見えなくなっていました。私以外誰もいない状況になり、無事に下山できるか不安になります。標高1200㍍、清水高原。「熊出没相次ぐ」という看板が不気味です。静寂の中、恐る恐る清水寺でお参りを済ませ、足早に車内に戻ります。
濃霧の中、さらに10分ほどクルマを走らせて目の前に突然現れたのは「スカイランドきよみず」という入浴施設。「タヌキに化かされているのか」と疑いつつ温泉を堪能。偶然にも清水寺の宮総代をやっているおじさんと仲良くなりました。松本市に住んでおり、よく孫息子と来るそうです。晴れたら松本市を見下ろす絶景で、1万円を切る宿代も魅力だそうです。しかも、この日はほぼ貸し切り状態。財政状況が良く、周辺の市町村に吸収されていないため、このような公共施設が運営できるそうです。確かに、村といえど松本市や塩尻市に近く、市街地は栄えており、「アイシティ21」にはシネコンも入っています。帰り際、入浴施設の入り口の定礎を見ると5匹のタヌキが。やっぱり化かされていたのかもしれません。
特産品は長芋。「長芋の里」は天皇皇后両陛下がお気に召され、お土産にまでされた一品。味はふつ…長芋の風味がほのかに感じられてとても美味しかったです。
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