岩国市(いわくにし)は錦帯橋のまちです。
岩国市を流れる錦川は古くから洪水に悩まされ、錦帯橋(きんたいきょう)も幾度となく流失してしまっていました。研究を重ねてたどり着いたのが、木造の美しいアーチ橋。1673年に現在の形になりましたが、その後も自然災害に見舞われ、21世紀に入ってからも架け替え工事が行われています。
正直、訪れるまでは「昔の小さな橋で大したことないのでは」とがっかりスポットの予感がしていましたが、大間違い。橋の1㌔手前からでもわかる大きさで、近くで見るとその迫力と造形美に圧倒させられます。周辺は観光地として栄えており、同じく橋の観光地である京都・嵐山の渡月橋を思わせます。国の名勝に指定されているほか、「日本3名橋」、「日本3大奇橋」の1つです。橋を渡るためには入橋料が必要で、収益は保全に役立てられます。
「しらため」さんで錦帯橋を眺めながら、ゆっくり昼食をいただきました。
錦帯橋から粒のように見える山城は「岩国城」です。初代藩主・吉川広家が1608年に築城するも、一国一城令によってわずか7年で廃城に。現在の城は1962年に再建されたものです。ロープウェイで登ることができ、展望台は錦帯橋や岩国市、瀬戸内海、四国の山並みを一望できるワイドさが魅力。最初はあまりにも山の上に位置していたため、「守りに適してはいるけど、城主はビビりなのでは」と思ってしまいましたが、日本100名城にも選定された凄いお城です。
国の天然記念物に指定されている「シロヘビ」は岩国市の限られた地域にしか生息しておらず、幸運をもたらす守り神として崇められています。興味のある方はぜひ「シロヘビの館」へ。
中古車販売会社「ビッグモーター」の創業地で、錦帯橋の最寄駅の1つである川西駅にも店舗がありました。川西駅は駅と気づかないほどこじんまりしており、ホームへの行き方がわからず周囲をさまよってしまいました。電車が止まるためだけの空間という感じです。むしろ、これこそが本来の駅の姿なのかもしれません。
南岩国駅周辺はハス田が広がります。
瀬戸内工業地域の一角を担う工業都市です。
また、在日米軍と自衛隊が利用する「岩国飛行場」があります。
Comentários