静岡県のほぼ中心を流れる大井川の流域に位置する島田市(しまだし)の地形はとても魅力的。
大井川は古くから、「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」と詠われた難所です。増水や川幅の広さが行く手を阻み、東海道の島田宿は旅客で賑わったそう。駿河国と遠江国の二国を分断したのも大井川。そのため、文化的にも境界線となっており、島田市は静岡県、日本の地理学において、大変重要なポジションを担っているといえそうです。明治時代に蓬莱(ほうらい)橋が架けられて現在も観光名所となっているほか、大井川鐵道のSLなど島田市には大井川にまつわる観光地が多いです。
私も豊かな地形の"洗礼"を受けました。森町から島田市を経由して川根本町に向かうために利用した63号は山間部を通る"酷道"。大井川沿いを走る473号に抜け、川根温泉で休憩しました(川根温泉は川根本町ではなく島田市にあります)。473号の神尾駅付近は標高が高く、視界も開けているので絶景ポイントです。曲がりくねった大井川を囲む山々のパノラマが広がります。
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