心も体も癒される温泉。日本全国にある温泉の中でも、徳川家康に仕えた儒学者、林羅山が評価した温泉は「日本三名泉」と呼ばれています。今回は、それぞれの温泉地に赴いた感想と、楽しみ方をまとめてみました。あ~気持ちかった。
白鷺が発見!下呂温泉(岐阜県下呂市)
1000年前、足をケガした白鷲(しらさぎ)が傷を癒すために見つけたとされています。飛騨川のほとりに旅館が乱立し、大江戸温泉物語も進出しています。河川敷には噴泉池があり、無料で利用できる露天風呂になっています。開放感抜群ですが、入るのには勇気が必要。ガス灯を思わせるオレンジ色の街灯が情緒的な雰囲気を醸し出します。ちなみに、上呂、中呂という地名もあります。
伝統の湯もみは必見!草津温泉(群馬県草津町)
源泉がまちのあちこちにあり、硫黄の独特な匂いがします。草津という地名は臭い水に由来します。温泉街の中心に位置する源泉「湯畑」は草津町のシンボル的存在です。草津温泉には「湯もみ」という独自の文化があります。源泉は最高95度と、人間が入ることのできる温度ではありません。しかし、冷水を入れたのでは、温泉の効能が薄れてしまいます。そこで生まれたのが、草津節を歌いながら湯もみをする「時間湯」です。湯長(ゆちょう)の合図で3分間入浴します。「辛抱のしどころー!!」、「おー!!30秒」と掛け声で入浴者を鼓舞します。「熱乃湯」で鑑賞できる湯もみガールズによる「湯もみショー」は必見です。湯もみ体験もできます。無料の共同浴場が多くあるのも特徴です。名物は温泉まんじゅう。クルマなら無料で停められる「本町無料駐車場」がオススメです。
西の大関!有馬温泉(兵庫県神戸市)
江戸時代の番付では「東の大関・草津、西の大関・有馬」と称されました(当時は横綱ではなく大関が最高位でした)。濁った「金の湯」、透明な「銀の湯」、2ケ所の外湯はセットで入り比べてみましょう。金の湯には飛鳥時代から多くの有名人が入浴し、歴代の天皇や藤原家、足利家、豊臣家、織田家、徳川家、千利休、伊能忠敬、近松門左衛門、福沢諭吉、伊藤博文などそうそうたるメンツが名を連ねます。まさに「日本史のオールスター」です。
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