日本人であれば、必ず市か町か村のいずれかに住んでいます。しかし、その違いについてはあまり知られていません。市と町と村の最大の違いは「人口」です。実際には各都道府県で細かい条件が異なりますが、ざっくりと市と町と村の違いを紹介していきます。
市
人口が5万人(合併特例法では3万人)以上であることや、中心市街地の人口が6割以上であることが条件です。政令指定都市は人口50万人、中核市は人口20万人が条件です。政令指定都市や中核市には普通の市とは異なり、都道府県の権限を委譲されています。都道府県に匹敵するパワーを持った政令指定都市、政令指定都市ほどではないけど地域の中心的存在を担っている中核市というイメージです。20万人を超えたら必ず中核市にならなければいけないわけではなく、中核市ではない20万人都市もたくさんあります。
政令指定都市の例・・・神奈川県横浜市、愛知県名古屋市、大阪府大阪市など
中核市の例・・・神奈川県横須賀市、愛知県岡崎市、大阪府高槻市など
市の例・・・神奈川県小田原市、愛知県一宮市、大阪府茨木市など
町
人口が8千人以上であることが条件です。
町の例・・・神奈川県箱根町、愛知県南知多町、大阪府岬町など
村
人口が8千人未満のまちです。
村の例・・・愛知県飛島村、大阪府千早赤阪村など
まとめ
人口順に並べると、都道府県〉政令指定都市〉中核市〉市〉郡〉町〉村となります。ちなみに、人口の増減によって、町や市に昇格することがあっても、村や町に降格するようなことはありません。