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執筆者の写真うらのりょうた

急坂で立ち往生!振り返ろっカー30 トヨタ・ハイエース

更新日:2022年10月23日

訪問都道府県:神奈川県、千葉県

期間:20220903

走行距離:242.8㌔

モデル:5代目(2004〜)


まさかの立ち往生!

タイヤは空転して白煙を上げ、エンジンは唸りを上げる。住宅街で立ち往生し、困り果てていた私たちに救いの手が。


この日は引っ越しに伴う家具搬送のためにハイエースをレンタル。たくさんの荷物を運ぶ日本の働くクルマの代名詞です。空荷(荷物を積んでいない状態)だと上り坂で接地感がなく、トラクションがかかりづらくなります。


私が住んでいた横浜市保土ヶ谷区は日本屈指の急峻な住宅街。自宅の手前にある急勾配の90度カーブは来客者が「2度と登りたくない」と声を揃え、慣れないクルマが立ち往生する難所です。愛車のBMW320iクーペやほかのレンタカーでは登れていたのですが、ハイエースは右後輪が空転してしまいました。

保土ヶ谷区のまちなみ

崖っぷちに家が建ちます

階段だらけ

朝の通勤時間帯だったこともあり、サラリーマンや学生がハイエースと民家の隙間を邪魔そうな顔をして通り過ぎていきます。「諦めるか」。そう思った時、半袖短パンとラフな格好をした恰幅の良い男性が近寄ってきました。状況を理解すると、クルマのそばで「もっと右に切れ」「クルマを真っ直ぐにしろ」とアドバイスを開始。しかし、5分ほど経っても事態は好転せず。見かねた男性は「俺に代われ」とハンドルを握ります。それでもハイエースは空転を続け、「これは無理だ」と弱音も。根気よく試行錯誤を続け、最後はアクセルベタ踏みの"パワープレー"で脱出に成功。気づけば予定時刻を30分も過ぎていました。

急峻な地形
ハイエースレビュー

5代目ハイエースは内外装ともに質感が向上しており、全車にホイールキャップが装備されるなど乗用車ライクなデザインに好感が持てます。

乗用車ライクなデザインに

キャブオーバー(エンジンの上に運転席がある)なので、パッケージングに優れ、広大な荷室を誇ります。

広大な荷室を誇ります

積載量に不安もありましたが、1人暮らし用の冷蔵庫や洗濯機であれば横に並べて積むことができる全幅があり、全高も冷蔵庫の上に電子レンジが積めるほど余裕がありました。ダイニングテーブルや折り畳みベッドも難なく積み込めます。

積載量たっぷり

着座位置が高いため視認性が良く、ボンネットがないためボディサイズの感覚もつかみやすい1台です。


あとがき

まさかの立ち往生により、1日で済ませようとしていた引っ越しの予定は大きく歯車が狂った。


その元凶は引っ越し前から。


電気の解約のためC社に連絡すると「あなたの契約はありません」とまさかの回答。続けてガスを契約していたN社に連絡すると何と勝手に電気とガスがまとめられているではないか…!そういえば1カ月前、「ガスと電気のお支払いをまとめませんか」という電話があったことを思い出しました。よくわからないが損はなさそうなので「はい」と返事はしたが、まさかその一言で電気の解約が完了していたとは驚きだ。さらに半年遡れば、I社の社長失踪により電力供給がストップし、C社に契約を乗り換えたばかりだったので、電気の運がないと感じるばかり。


ガスの解約には立ち合いが必要だが、この時点で引っ越し当日は新居の鍵の受け渡し、WiFiルータの回収、旧居の立ち合いと3つの約束をしていたのでこれ以上予定を詰め込むことは難しい。そのため、ガスの立ち合いを前日、電気の解約を当日で依頼すると「ガスの解約日の24時に電気は止まります」と非情な通告。泣く泣く引っ越し当日は真っ暗闇で迎えることになった。


引っ越し前日、嫌な予感がした。当日の計画は家具搬送1回目→新居鍵受け渡し→旧居の大家立ち合い→WiFiの解約立ち合い→家具搬送2回目。「もしかして、大家立ち合いの時点で旧居は空っぽにしておかなければならないのでは?」。なんせ人生初の立ち合い。大家に電話で確認すると、やはりそうだった。しかし、大家は「最悪鍵を玄関の外に置いておいてくれたら次の日こちらで見ておきますよ」と返答。結局、家具搬送2回目の積み込みが早く終わったので立ち合いはできたが、神対応だった。


新居はWiFi完備のため、旧居で契約していたS社のWiFiは解約することに。電話をして簡単に解約が完了するかに思われた。しかし、「少しお待ちいただけますか」と言われ約1分後に「新居のWiFiがしっかり使えるかわかりませんよ。一度解約してしまうともう一度契約するときに工事費3〜5万円かかります。引っ越してしばらくしてから解約しても遅くないのでは」と提案された。入れ知恵されたのだろう。一旦電話を切り考え直すことに。1週間に再びS社に連絡すると、WiFi解約にはNTTの立ち合いが必要とのこと。そんなことは聞いていない。しかも「午前中は一カ月後まで空いていません。引っ越しの前日、前々日の午後も空いていません。引っ越し当日の午後13〜17時の間でお願いします」と半ば一方的に日程を決められた。


そして迎えた引っ越し当日。11時頃にNTTから連絡が入った。「予定が早く終わったので今からお伺いしてもいいですか」。なんだ、午前中でもいけるじゃないか。まだ新居に向かっていた最中。「早くても14時になります」と謝ると「全然大丈夫ですよ」と明るく対応してくれた。結局、荷下ろしに時間を要して旧居に戻るのは15時になってしまった。「全然大丈夫ですよ!そのあたりで待ってますので」。優しい声で返してくれた。旧居に到着すると営業車の中で休んでいたNTTの方が出迎えてくれた。家に案内すると、置いてあったWiFiルータを持ち上げ「これで作業終了です」と一言。「え、これだけで終わるなら玄関開けておいて勝手に持っていっていただいて良かったのに。2時間も待たせて申し訳ないです」とお詫びすると「何なら、玄関の外に置いておいてくださったら勝手に持っていきましたよ」と返された。なんてことだ。融通の効かないS社の言われるがままに動いて損をしてしまった。


不動産、NTT、大家さん、友人などに謝り続けた1日。8時に12時間レンタルしたハイエースを返却したのは19時55分。引っ越しには2日かかると反省しつつ、世の中何とかなるということも学んだ1日だった。

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