福島県浜通りの最北端に位置する新地町(しんちまち)。
まちのシンボルは鹿狼山(かろうさん)です。魅力はカッコいい名前だけではありません。標高が430㍍と低いため初心者でも登りやすい上に、周りに高いものがないので太平洋を見ながら登山することができます。真正面から見ると、左上にピョコンと飛び出た山頂の突起が特徴的です。
JR新地駅は太平洋からたったの500㍍。2011年の東日本大震災では停車していた4両編成の列車がくの字に折れ曲がり、駅舎もろとも流されてしまいました。40人の乗客は、奇跡的に乗り合わせた警官が避難誘導。安全確認をするために残った3人の乗組員は、退避した跨(こ)線橋の天井まで到達した津波に襲われましたが、かろうじて流されず、1人の犠牲者も出しませんでした。
更地になった駅周辺は再開発され、エネルギーセンターやフットサル場が整備されています。
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