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執筆者の写真うらのりょうた

乗ったことある!?日本が誇る観覧車

更新日:2020年7月1日

観覧車は高い場所から景色を楽しむことができる乗り物です。しかし、観覧車にはそれ以外にも重要な役割があります。カラフルで丸みを帯びたデザインは海や山、無機質なビル群といったまちなみにアクセントを与え、まちのランドマークとなります。


日本の観覧車は世界的に見ても大きいものが多いです。長らく世界一の高さを誇っていた観覧車は1900年のパリ万博で建てられた100㍍のものでした。しかし、バブル期に入ると、日本国内で次々と巨大観覧車が誕生します。1989年3月17日、アジア太平洋博覧会に合わせて福岡県福岡市に105㍍の観覧車が完成し、世界記録を更新。同月25日には神奈川県横浜市に107.5㍍の観覧車が誕生し、89年ぶりに更新された記録をわずか8日で更新します。記録ラッシュは止まらず、1992年滋賀県大津市の琵琶湖畔に108㍍、1997年大阪府大阪市の天保山に112.5㍍、1999年東京都江東区のパレットタウンに115㍍と国内勢が相次いで世界記録を更新していきました。2000年以降は海外勢に世界一の座を譲っていますが、日本は世界屈指の観覧車大国なのです。そこで、今回は日本を代表する観覧車を紹介します。


モザイク大観覧車(兵庫県神戸市)

神戸ハーバーランドのランドマークです。世界初のイルミネーション点灯機能を備えた観覧車。元々、1993年に六甲アイランドのレジャー施設「六甲ランド」に建てられ、1995年に移設されました。高さ50㍍。


HEP FIVE観覧車(大阪府大阪市)

1998年に建てられた梅田のランドマーク。都会のど真ん中にある、世界初のビル一体型観覧車です。ビルから飛び出た真っ赤なボディはインパクト抜群です。高さ106㍍。


天保山大観覧車(大阪府大阪市)

1997年に建てられた天保山のランドマーク。神奈川県横浜市のコスモクロックとは建設主が同じ兄弟機になります。高さ112.5㍍。


コスモクロック21(神奈川県横浜市)

1989年の横浜博覧会に合わせて建てられました。高さ107.5㍍でしたが、1999年に移設され、天保山大観覧車と並ぶ112.5㍍となりました。横浜みなとみらいのランドマークです。大きなデジタル時計が印象的。思い出に時間を刻みます。


パレットタウン大観覧車(東京都)

1999年に建てられたお台場のランドマーク。高さ115㍍。


ダイヤと花の大観覧車(東京都)

2001年に建てられた葛西臨海公園のランドマーク。ダイヤと花を連想させるイルミネーションが印象的です。高さ117㍍。

ビッグ・オー(東京都文京区)

2003年、東京ドームシティに誕生した世界初のセンターレス観覧車。車軸のない観覧車の中をジェットコースターが走り抜けて行く光景はインパクト抜群。土地を有効活用できるという利点もあります。


REDHORSE OSAKA WHEEL(大阪府吹田市)

2016年に建てられたEXPOCITYのランドマーク。123㍍と日本一の高さを誇り、存在感は抜群です。中国自動車道や中央環状線(中環)、大阪モノレールから臨むことができます。


その他

スマイルグリコパーク(宮城県仙台市)

2016年にプロ野球チーム・東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地に建てられた日本球界初の球場一体型観覧車です。球場周辺はボールパーク構想のもと、子どもから大人まで楽しめる野球のテーマパークとなっています。中でも、観覧車は人気のアトラクションです。観戦チケットがなくても乗車可能です。グラウンドが一望できるほか、ゴンドラの中には選手の出身地の方向が書かれているなど工夫が凝らされていました。高さ36㍍。



サービスエリア

テーマパーク化が進む高速道路のSA。愛知県刈谷市の刈谷SAや兵庫県淡路市の淡路SAにはランドマークとして観覧車が建てられています。


【参考文献】

福井優子『ニッポンの観覧車』イカロス出版、2009


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