日本一長い市名はどこだ
- うらのりょうた
- 7 時間前
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日本で最も長い名前の市はどこでしょうか?
実際に全市を訪れて調査してみました。すると、3つの市が6文字で最長であることが判明しました。
まずは茨城県のかすみがうら市。2005年に霞ヶ浦町(かすみがうらまち)と千代田町(ちよだまち)が合併して誕生しました。まちは霞ヶ浦の西に位置し、霞ヶ浦に接するまちが多くあるなか、堂々と霞ヶ浦の名を冠しています。「霞ヶ浦市」と漢字表記にすると霞ヶ浦町が優遇されたかのように受け取られてしまうため、公平を期してひらがな表記となりました。
2つ目は同じ茨城県のつくばみらい市。2006年に伊奈町(いなまち)と谷和原村(やわらむら)が合併して誕生しました。市名は筑波郡やつくばエクスプレスの駅名「みらい平」に由来。市名のジャンルでいうと、縁起のいい言葉を地名にした「瑞祥地名」となります。北海道千歳市などが代表例。身近な地名では、希望ケ丘や、自由ケ丘などの〇〇丘、あるいは、青葉台などの〇〇台が全国に存在します。しかし、さすがに「未来」という言葉が用いられた自治体名は過去に例がなかったことから議論を呼びました。
そして最後は鹿児島県のいちき串木野市(いちきくしきのし)。思わず噛んでしまいそうなまちは2005年に市来町(いちきちょう)と串木野市が合併して誕生しました。いずれのまちも東シナ海に面しており、特に串木野漁港は、遠洋漁業の基点であり、マグロの水揚げが多く、さつま揚げ発祥の地とされています。当初は黎明から着想を得た瑞祥地名「れいめい市」となる予定でしたが、反対意見も多く2つのまちの名前を残す形となりました。
いずれも合併によって誕生したまちであり、さまざまな思惑が交錯した結果長い市名になったことがわかります。
惜しくも最長とはならなかった5文字の市も3つありました。ひたちなか市、南アルプス市、山陽小野田市です。これらのまちもやはり、合併によって誕生したまち。特に、南アルプス市は外来語を使用した日本初のまちとして賛否を巻き起こしました。ローマ字表記は「Minami-Alps City」で、「南」は英語にしません。また、「南ア市」と表記されることもあります。
過去にはもう1つ5文字の市がありました。それが青森県むつ市の前身である大湊田名部市(おおみなとたなぶし)。 1959年に大湊町と田名部町が合併して誕生した漢字で5文字は日本一長い市名で、読み仮名8文字も当時日本最長でした。長い市名の走りともいえます。しかし、あまりに不評だったのか、翌年の1960年には大湊田名部市からむつ市に改称しています。こちらは日本で初めてのひらがな市名でした。
最後に、「読み仮名」であればもっと長い市名が存在するのではないか?と思い調査をするとかすみがうら市やいちき串木野市よりも長い市名を見つけました。南九州市(みなみきゅうしゅうし)です。市名は読み仮名にすると9文字で、日本最長となります。
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