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執筆者の写真うらのりょうた

日本人なら1度は登頂したい!富士山の登り方


【今回のテーマ:富士山の登り方】


私にとって人生最初の登山は日本の最高峰・富士山でした。日本人なら「1度は登りたい」と思うものです。私のおじいちゃんも「亮ちゃんが大きくなったら一緒に登りたい」という夢を持っていました。しかし、初心者には危険がいっぱい。今回は、いくつかある登山ルートの中で最も初心者向けといわれ、山梨県富士吉田市側から登る「富士吉田ルート」をドキュメント風にご紹介。登山者の5割はこのルートを選択するそうです。登山前の準備については、専門書やインターネットを参考にしてください。特に防寒対策や水分・食料は万全に備えてください。富士山は想像以上に厳しい自然環境です。


22:00ー5合目

「吉田の火祭り」に参加した後、仮眠を済ませて起床。まだまだ元気です。スタート地点の5合目まではバスで行けます。すでに想像以上の寒さなのが少し心配。さあ、長い戦いがはじまります!

23:23ー6合目

6合目までが1番きつかったです。序盤は平坦な道のりで「余裕かも」と思いましたが、泉ヶ滝の分岐から登りが厳しくなります。「45度くらいあるのでは」と思うほどの急勾配の砂道と格闘。砂に足をとられて滑り落ちながら徐々に前へと進みます。時には四つん這いのような格好になることも。このペースと険しさでは山頂までたどり着けない。そんな不安がよぎります。6合目までに頑張りすぎないことが登頂への鍵になります。

00:11ー7合目

満点の星空。下界は満面の雲で覆われています。深夜でも大自然の絶景が登山客を癒してくれます。砂道から階段に変わり、しっかりと着実に足を進めることができるので、6合目までより楽に感じました。段差の少ないところや、階段の横をスロープ代わりに使えば、膝への負担が減ります。ペースを上げすぎず、高山病へのケアをしっかりと行いましょう。

01:28ー8合目

標高3020㍍。ついに3000㍍を突破しました。坂がきつくなる分、標高がすぐに上がるので、数字を見ると気分も上がります。階段がいつしか岩場に変わっていきます。安全に注意しながら、登りやすいところを見つけて着実に登っていきましょう。

02:52ー本8合目

ここで長めの休憩を挟み、ラストスパートに備えます。世界一美味しいカップヌードルをすすります。この味は忘れられません。一杯600円。

03:52ー9合目

登山客が増え、天空に向かって光の渋滞が発生します。8合目からは再び階段に戻るので歩きやすいです。

04:28ー山頂

鳥居をくぐり、ついに登頂!登山客の拍手や歓声が夜明けを迎えようとする山頂に響き渡ります。

05:15ー日の出

なんと神々しい。地上から見上げる日の出とは違った魅力があり、とても幻想的です。「うわー」、「あぁ…」と声にならない登山客の声がこだまします。この達成感、人生に一度は味わう価値ありです!


06:52ー剣ヶ峰

1時間ほどのお鉢巡りの末到着。ここが正真正銘の山頂になります。






10:48ー5合目

下山。上りより長く感じたかもしれません。下りはとにかく膝への負担が大きく、足の疲労はピークに達します。もう限界でしたが、どうすることもできません。腹をくくって、「どうなってもいい」と思いながら足を引きずり滑るように下りました。日中の5合目はお土産や昼食、乗馬体験など賑わっていました。「下界に戻ったんだな」とホッとします。

13:01ーふじやま温泉

富士急ハイランドの隣にある純和風の日帰り温泉で登山の疲れを流しました。ふうー。


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