私が1番好きな食べ物、餃子。日本全国のご当地餃子を食べ尽くしたのでマップ化してみました。これからもまだ見ぬ餃子を求めて旅を続けます。
円盤餃子(福島県福島市)
円盤型で出てくる餃子はとても印象的。オススメ店は「照井」。
宇都宮餃子(栃木県宇都宮市)
消費量1位の座を静岡県浜松市と争うまち宇都宮。戦時中に宇都宮の人々が中国大陸に渡り、帰国後に餃子屋を開業したのがはじまりといわれています。オススメ店はダントツで「みんみん」。自信があるからメニューは「ヤキ」、「スイ」、「アゲ」の3種類だけ。「ダブル・スイ・ライス」と注文すると「ヤキ」2人前、「スイ」1人前にライスが付いて、完璧な定食が完成します。
とまとルンルン揚げ餃子(埼玉県北本市)
特産品のトマトを使った揚げ餃子を提供しています。
串ぎょうざ(埼玉県上尾市)
肉が入ったぎょうざの具をさらに肉で巻いてしまうという大胆な一品。その創作串のようなビジュアルに「果たしてこれは餃子なのか」と思ってしまうが、食べてみるとしっかり餃子。ボリュームもスタミナも満点です。
かわさき餃子(神奈川県川崎市)
神戸餃子と同じく味噌だれでいただきます。オススメ店は「成喜」。
ホワイト餃子(石川県金沢市)
「第7ギョーザ」の専売特許ともいえるホワイト餃子は一度食べたら忘れられない唯一無二の存在。俵型の見慣れない餃子は分厚すぎる皮の主張が強すぎて第1印象はイマイチでした。しかし、中から溢れ出るジューシーな肉汁は後を引く美味しさ。「カリもち」という新ジャンルです。閉店の深夜2時までお客さんでぎっしりで、長時間並ぶ覚悟も必要です。
すその水ギョーザ(静岡県裾野市)
水餃子が名物という珍しいまち。裾野市の特産品であるモロヘイヤを使った緑の皮が特徴です。すその水ギョーザを提供する「太輝音ドルクス」は地元のおばさまが集うアットホームなお店でした。
浜松餃子(静岡県浜松市)
主役であるたっぷりのキャベツと豚肉の旨味が奏でるハーモニーは絶妙。しゃきしゃきのもやしを添えて食べるのが浜松流です。オススメ店は「石松」。浜松餃子の元祖です。1953年創業。甘味のあるキャベツが最大の特徴で、豚肉のうまみが凝縮した餡と見事にマッチしています。それを、薄いけどモチモチした皮が優しく包み込んでいます。ジューシーなのに、あっさりしていていくつでも食べられます。定食の餃子は10個、15個、20個と選べますが、迷わず20個を選択すべし。ホカホカの白ご飯と味噌汁がついてきます。最強。ちなみに、浜松餃子に必ずといっていいほど添えられているもやしも石松が発祥です。本店のほか、最近では新東名のサービスエリアにも出店していて、手軽に本場の味を楽しめます。静岡県に来たらさわやかもいいですが、石松も忘れないでください。
津ぎょうざ(三重県津市)
直径15㌢という特大の皮に具を包んで食べる揚げ餃子です。元々は津市の学校給食で提供され、子供たちに大人気のメニュー。カリッカリの皮と具だくさんの餡が食欲を満たします。伊勢自動車道の「安濃サービスエリア」などで購入できます。
近江牛餃子(滋賀県彦根市)
近江牛をふんだんに使った贅沢な餃子。
京都の餃子(京都府京都市)
「餃子の王将」発祥のまち。あまり知られていませんが、京都市は浜松市や宇都宮市の消費量と肩を並べるほどの餃子のまちです。オススメ店は「ミスターギョーザ」。
うどんぎょうざ(大阪府高槻市)
地元でもあまり馴染みのない料理ですが、ご当地グルメとして売り出し中です。家庭の味。
味噌ダレ餃子(兵庫県神戸市)
味噌のコクと溢れだす肉汁がたまりません。オススメ店は「ぎょうざ大学」、「ひょうたん」、「満園」、「赤萬」、「祥雲」、「淡水軒」、「元祖ぎょうざ苑」など数知れず。港町と餃子を愛する私にとってはもはや住みたいまち。
屋台餃子(高知県高知市)
高知市のソウルフード。酒を飲んだ後は屋台餃子で〆るという文化があります。かなり小ぶりながら味はしっかりしており、パリパリ軽い食感がやみつきに。オススメ店は「安兵衛」。
鉄鍋餃子(福岡県福岡市)
熱々の鉄鍋で焼き上げられた餃子は実に香ばしいです。外はパリパリ、中はジューシー。ビールとの相性抜群です。
おまけ
学生時代に書かせていただいたコラムです。餃子愛を語っていますので、興味のある方はどうぞ。
食べることと喋ることが大好きだ。ご飯を囲んで会話に花を咲かせる。至福のひとときだ。そんなシーンにはいつでもどこでも気軽に食べられる餃子が欠かせない▼子どものころから餃子が好きだ。幼少期、親に付けられたあだ名は餃子大王。また、大学2年生のとき、授業のレポートで餃子について3500字執筆した。餃子の知識なら自信がある▼この夏も全国各地に赴き、餃子を食した。ここからはお勧めしたい餃子について紹介する▼まずは定番、静岡県の浜松餃子。主役であるたっぷりのキャベツと豚肉の旨味が奏でるハーモニーは絶妙。しゃきしゃきのもやしを添えて食べるのが浜松流だ▼次に三重県の津ぎょうざ。直径15㌢という特大の皮に具を包んで食べる揚げ餃子だ。元々は津市の学校給食で提供され、子供たちに大人気のメニュー。カリッカリの皮と具だくさんの餡が食欲を満たす▼そして、神奈川県のかわさき餃子。こちらは神戸餃子と同じく味噌だれでいただく。味噌のコクと溢れだす肉汁がたまらない▼最後は博多餃子。熱々の鉄鍋で焼き上げられた餃子は実に香ばしい。外はパリパリ、中はジューシー。ビールと相性が良い▼中国では、大晦日に家族揃って餃子を食べるそうだ。餃子の皮を包むことは福を包み込むことを意味する。そして、一家の健康を願う▼日本のさまざまな地域で作られているご当地餃子。食文化の継承、地域振興。そこには作り手の大切な思い、そして、人を幸せにしたいという思いが包まれている。
Comentarios