銚子市から旭市(あさひし)にかけて続く屏風ヶ浦。高さ約60㍍の台地が約10㌔にわたって断崖となっており、その端が刑部岬です。俗に「東洋のドーバー」とも呼ばれています。太平洋の荒波によって浸食されたことで形成されたと言われており、700年あまりの間に6㌔近く陸地が後退したといいます。しかし、700年で6㌔なら100年後には今立っている展望台の場所はもうないはずで…。
旭市は九十九里浜の最北端でもあり、九十九里浜、屏風ヶ浦、刑部岬を抱えるなど全国有数の景勝地となっています。一緒にいった友だちが「なんかこの景色みたことがある…既視感」と突然言い出して、初めて来た場所なのに…とゾッとします(下の写真の景色です)。記憶をたどってもらうと、「祈りの幕が下りる時」のワンシーンで出てくる景色だそう。人間の記憶力というものは凄いです。既視感があるときは実際にみたことがある景色の可能性もあるのですね。
旭市は水産業だけでなく農業も盛んです。干拓してできた干潟八万石は江戸時代に江戸幕府の天領で、旭市は今も県内第1位の農畜産物産出量を誇ります。また、千葉県東部と茨城県南東部の人口約100万人をカバーする、全国トップクラスの旭中央病院を有するなど、医療の街としての側面を持つそうです。
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