ただでさえ恐ろしい津波。
それが原子力発電所を襲うなんて。
人がつくりだしたものを
人が制御できなくなるなんて。
人智を超えるものを生み出していいのか。
自然を支配したつもりになっていないか。
恐ろしいのは自然より人ではないか。
福島原発がなければ、
福島が放射能に苦しめられることは
ありませんでした。
福島原発がなければ、
福島が税収で潤うことは
ありませんでした。
東京がこれほど豊かになることは
ありませんでした。
ー ー ー
「Fukushima 50」は命懸けで福島第一原子力発電所の暴走を抑えた50人の実話です。もし、福島原発が大爆発を起こしていれば、50人は即死、福島原発は制御不能に陥り、東日本中が汚染されていたかもしれません。
格納容器の圧力を下げる最終手段として実行されたベント(排気)。大爆発を防いだ代償に、福島に放射能がばらまかれました。しかし、現場はそこまで追い詰められていたのです。
魅力あふれる福島を支えていた原発。福島の日常を奪った原発。原子力発電の「功罪」について考えさせられる映画でした。
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