松崎町(まつざきちょう)はなまこ壁のまちです。なまこ壁とはグレーの下地に白色の菱形が幾重にも重なった壁のことです。下地は瓦で、その目地を漆喰で埋めるスタイルです。もっこりと盛り上がった白色の目地からなまこ壁と呼ばれるようになりました。松崎町にはなまこ壁通りや、全国的に珍しいなまこ壁でできたときわ大橋などがあります。なまこ壁は保温、防湿、防虫、そして、防火に優れています。江戸時代末期から昭和初期まで全国で建築された工法ですが、欧米化と老朽化で激減。現在残っている自治体は、伊豆では松崎町と下田市、全国的には岡山県倉敷市や広島県東広島市などに限られています。中でも、保存に積極的な松崎町には2019年現在で190棟以上残っており、懐かしさがまちに充満しています。今でもなまこ壁を作る左官職人がおり、技術が伝承されているそうです。
伊豆の長八美術館は幕末に活躍した漆喰鏝絵(こてえ)の名人、入江長八の作品が展示されています。平成天皇皇后両陛下も御来館されていました。
何やあれ!?海沿いを走る国道136号沿いには21体もの彫刻が点在して展示されています。富士見彫刻ラインと呼ばれ、絶景スポットですが、男女の彫刻に目を取られてしまいます。夜に走ると絶対怖い。
まちの中心にある伊那下神社にお参りしました。一緒にいった知人が「取り憑かれた」「このあと雨が降る」私には見えない「人が見える」と訳の分からないことを言っていました。確かに、閑静なまちのどこからかお経が聞こえ、訪れた時間は人が少なく薄暗くて雰囲気はありましたが。境内には謎のカップルシートがありました。
特産品は桜餅などを包むために用いられる桜の葉。全国シェア約7割を誇ります。50枚を1束にして、半年から1年間にわたって塩漬けされ完成します。
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