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執筆者の写真うらのりょうた

横手市〜横手やきそばのまち〜

更新日:2020年7月4日

最大の見どころ:横手やきそば

【最後に訪れた日20200221】


横手市(よこてし)は横手やきそばのまちです。四天王と称される名店「食い道楽」にお邪魔しました。入り口に「やってらんし」と書いてあり、兵庫県からきた私にはやっているのかやっていないのかわかりませんでしたが、やっていました。ひとくち食べてビックリしたのは、とっても汁気があること。太麺に絡むジューシーなソースが食欲をそそります。半熟卵から溢れ出るとろっとろの黄身もたまりません。たまたま、カウンターに座っていた常連のおじさんと仲良くなりました。昭和25年生まれで、生まれも育ちも横手市。名物の焼きそばを食べていないのは数日前にも食べたから。子どものころにはなかったものが、いつのまにか名物になっていたそう。






おじさんは15分も歩けば岩手県に入るようなところで生まれました。岩手県と秋田県を結ぶ国道107号に6億円をかけてトンネルを掘って、アクセスが良くなったとか。それでも、「昔みたいににぎやかでねーな。みんな東京、神奈川に行っちまった。俺も40くらいのときに仕事で一度いったよ。次は上野~、上野ですって(笑)」。市では、地域活性化を図り、6億円をかけて駅をリニューアルし、2021年に生まれ変わるそうです。「人増えますね!」と言ったところ、返事はよくありませんでした。「それはどうかなあ。 新幹線は山形止まりで。今は湯沢とおんなじレベルだよ。大曲でも新幹線止まるだろ。特急つばさもなくなっちまって」。最初は難しくてよくわかりませんでしたが、路線図を見て驚きました。福島県福島市から秋田県横手市を経由して青森県青森市を結ぶ奥羽本線。同じ線路を使用する山形新幹線はなぜか山形県新庄市止まり。秋田県横手市を経由して秋田県秋田市まで走っていた「特急つばさ」は山形新幹線の誕生により消滅。一方、秋田新幹線は岩手県盛岡市から田沢湖線を走り、秋田県大仙市大曲から奥羽本線に合流。つまり、奥羽本線内で秋田県横手市や秋田県湯沢市だけが新幹線空白地帯になってしまったのです。なぜこの地域だけ高速化から取り残されるようなことが起きたのかはわかりませんが、おじさんなどの地元住民にとっては大問題だということがわかりハッとしました。

横手市役所

今年は暖冬で、普段2㍍積もる雪がゼロに近いそう。400年以上の歴史があり、冬の横手を代表する祭り「横手のかまくら」とともに開催される「横手のぼんでん」は5㍍を超える大きくて豪華な頭飾りが見どころ。かまくらは知っていましたが、ぼんでんは知りませんでした。毎年2月15、16日に開催され、21日に訪れた私はまさにニアピン。おじさんが勧めていただけに、いつか訪れたいものです。


横手城はカッコよくてビックリしました。黒と白が綺麗に使い分けられ、金をあしらった星型の意匠やシャチホコがとってもオシャレです。展望台からまちを見下ろすと、かなり栄えてる印象です。

横手城

横手城からみた横手市のようす

また、秋田県立横手城南高校、秋田県立横手高校と、横手城のすぐそばに立派な高校が2つもあり、知的で勉強熱心な印象を受けました。城南高校のグラウンド入り口はまるでかまくらのようでした。

城南高校のかまくら?

増田地区には内蔵のあるまちなみが広がります。拠点である増田観光物産センターでは建物の修復作業?が行われていました。


増田地区と横手市街地を結ぶ雄平フルーツラインにはリンゴ畑が広がります。


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