横浜の横すか?横須賀市(よこすかし)は東京湾最大の軍港のまちです。東京湾の入口に位置し、江戸時代から軍港都市として栄えました。1853年にはアメリカによる開国を目的とした黒船襲来(ペリー来航)がありました。わずか4隻でしたが、立派な船舶の姿に幕府は慌てふためきます。結局、1854年には日米和親条約を締結し、200年続いた鎖国は終焉を迎えます。同時に徳川家も衰退し、幕末・明治維新へと突入していきます。
ヴァルニー公園は都市公園です。とても美しく整備されており、歩いていて気持ちが良いです。ヴァルニーとは人名で、フランスの技術者です。主に横須賀周辺の海軍施設などの近代化に貢献しました。園内には記念館もあります。
横須賀はカレーのまちです。横須賀本港の周辺はショッパーズプラザ横須賀などの商業施設が充実しており、施設内のDuckyDucKで「よこすか海軍カレー」を食べました。海軍カレーは今や国民食となっているカレーライスの原点です。旧日本海軍によって生み出され、元祖は魚藍亭のよこすか海軍カレー館です。明治時代の日本は白米中心の食生活でした。栄養バランスが偏っており、病気の原因になっていました。そこで、イギリス海軍のカレーシチューを参考にカレーライスが生み出されました。牛乳がセットでついていました。
横須賀市は山の部分が多く、電車に乗っていてもトンネルがとても多いです。 神奈川県のトンネルの半分は横須賀市にあるとか。例えば、面白いのはJR横須賀線の田浦駅です。両側をトンネル に挟まれていて、間は10両編成分しかないため、 1両だけドアが開きません。私もたまたま電車のドアに注意書きがあり気づきました。ほかにも、まちの中心部に位置する京急汐入駅も両側がトンネルに挟まれていて異様な感じがしました。
あと、電車に乗っていて気になったのは京急のYRP野比駅です。YRPとは横須賀リサーチパークの略だそうです。光の丘という新しい地名の土地に建設された、電波情報通信技術の研究開発拠点で、市が誘致したようです。
2018年4月2日には初めて市の東側ではなく西側に行きました。横須賀に反対側があったとは。反対側とは失礼ですが、東側のイメージが強すぎて市域が半島を分断しているとは知りませんでした。富浦公園で見た少年たちの遊んでいる様子、日が沈むのを見ながら語り合う背中が印象的でした。海のある町で育ったら健やかに心が広い人間に育つんやろなあという気がしました。石碑の俳人の話の一期一会感が面白かったです。
相模湾の岬にある「ソレイユの丘」。晴れた日には富士山や湘南エリアを一望でき、春は菜の花、秋はコスモスが咲き誇ります。そのほかにも畑や動物園、汽車や観覧車など広い園内にはさまざまなアクティビティがある体験型施設です。入場無料なのもうれしいです。
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