かつて炭鉱として栄えた歌志内市(うたしないし)。
最盛期の1948年には4万6千人の人口を有しましたが、1981年には日本の市として初めて1万人を下回りました。2007年には5000人、2014年には4000人、2021年には3000人を割り込みました。無論、日本一人口の少ない市であり、2045年には人口が813人になると予想されています。栄枯盛衰。歌志内市の姿は過疎地域の将来を投影しているともいえ、日本の明るい未来をどう切り拓いていくべきかを考えさせられます。
「悲別(かなしべつ)ロマン座」は元々炭鉱マンのための娯楽施設として1953年に建設され、映画や舞台、歌謡ショーが開催されていました。1971年に炭鉱が閉山してからは廃墟と化していましたが、テレビドラマ『昨日、悲別で』で主人公がダンスを踊る舞台となったことをきっかけに観光スポットとして保存されることになりました。
哀愁漂う施設はまちのシンボルですが、営業期間は「5月〜10月(早まったり、遅まったり)」、営業日は「電話で確認」と公式サイトに掲載されているなど流動的なので注意。
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