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執筆者の写真うらのりょうた

2022年は歴史的酷暑?日本一暑いまち決定戦

更新日:2022年6月25日

近年、全国の自治体が競い合うように最高気温の日本一を更新しています。


2022年6月25日午後1時54分には群馬県伊勢崎市で40.1度を記録し、国内観測史上初の6月の40度超えとなりました。


今後も、さまざまな地点で記録が更新されていく可能性がありますが、今、本当に1番暑いまちはどこなのでしょうか。代表的な都市を訪問してみました。


埼玉県熊谷市

秩父の山々によって発生するフェーン現象による酷暑で知られることから2005年から「あついぞ!熊谷」のキャッチフレーズを使用しています。実際に、2007年8月16日に当時の国内観測史上最高気温40.9度を記録。2013年、高知県四万十市に1位の座を明け渡しますが、2018年7月23日午後2時16分に国内観測史上最高気温に返り咲く41.1度を記録。2018年の8月に訪問しました際は、夜でも暑かったです。まちを歩くだけで汗だくです。2016年以降は観光の妨げになることから行政ではアピールを控えています。

熊谷駅前に設置されたミスト

群馬県館林市

2007年8月15日に40.2度、同16日に40.3度と史上初めて最高気温40度超を2日連続で記録しました。時を同じくして35度以上の猛暑日を14日連続で記録するなど「日本一暑いまち」をアピールしてきました。上毛三山などの山々で発生するフェーン現象が原因となっています。しかし、「気温が高くなりやすい場所にアメダスが設置されているのでは」という指摘もあり、「ズル林」と呼ばれることも。2018年6月にはアメダスが移転され、最高気温上位から姿を消しました。

温度計が設置された館林駅前

高知県四万十市

2013年8月12日に国内観測史上最高気温となる41.0度を記録しました。愛媛県境である北西は山間部になっており、フェーン現象が高温の原因となっています。何度か夏に訪れていますが、それほど暑く感じたことはなく、暑くなる日はとことん暑くなるようです。

清流四万十川が流れるなど涼しいイメージだが…

岐阜県多治見市

2007年8月16日、埼玉県熊谷市とともに当時の国内観測史上最高気温40.9度を記録。2018年7月18日午後1時34分には40.0度を記録して話題になりました。国内で40度以上を記録したのは、2013年8月13日に高知県四万十市で40.0度を記録して以来以来約5年ぶりでした。多治見市は盆地で、フェーン現象も発生することが高温の原因となっています。

盆地的要素を持つ多治見市

静岡県浜松市

2020年8月17日午後0時20分に41.1度を記録し、2018年に埼玉県熊谷市が記録した国内観測史上最高気温に並びました。

浜松駅前のようす

以上、代表的な都市をご紹介しました。2021年現在、日本で1番暑いまちは埼玉県熊谷市、静岡県浜松市です。


暑いまちの共通点は「内陸」、「盆地」、「フェーン現象」と考えていましたが、2020年8月に静岡県浜松市が国内観測史上最高気温を記録したことで、酷暑の危険は日本の至るところに迫っていると感じます。


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