北側の新得町と同じく十勝地方への玄関口となっている清水町(しみずちょう)。
近代日本経済の父・渋沢栄一が1898年に設立した十勝開墾合資会社の熊牛農場に端を発する農業が盛んなまちです。
「清水円山展望台」、「美蔓パノラマパーク」、「清水公園(展望パークゴルフ場)」、「日勝峠展望台」が十勝清水4景に制定されており、雄大な風景を楽しむことができます。
町内には国道38号、国道274号、道東自動車道が通り、以前は「日勝峠(にっしょうとうげ)」を越える国道274号が石狩地方と十勝地方を結ぶ最短ルートでした。しかし、狩勝峠(かりかちとうげ)を越える国道38号よりもさらに厳しい走行環境で、カーブや濃霧が多いことから事故が多発。道東自動車道の開通によって走行環境は劇的に改善され、石狩地方と十勝地方はグッと近くなりました。
ところが。根室市から道東自動車道を経由して新千歳空港へ戻る際にアクシデントが発生。21年の6月21日から7月2日まで路面補修工事・ワイヤロープ設置工事で各日21時~翌朝7時まで十勝清水IC〜占冠ICが通行止めになっていたのです。やむを得ず十勝清水ICで高速道路を降り、国道274号へ。期せずして日勝峠を越えることになりましたが、夜中25時の峠越えは想像以上に過酷でした。
往路で利用した国道38号の狩勝峠より圧倒的にカーブがキツく、濃霧で50㍍先も良く見えません。道東自動車道を迂回したトラックに囲まれ圧迫感があり、しかも、長距離ドライバーは運転になれているのか峠を時速80㌔ほどで猛進。一歩間違えれば命を落とすという身の恐怖を感じました。高速道路より30分ほど長くかかるという説明でしたが、満身創痍だったこともあり体感時間はそれ以上に長かったです。
余談ですが、狩勝峠は「かりかつとうげ」ではなく「かりかちとうげ」。日勝峠は「ひかちとうげ」と思わせて「にっしょうとうげ」。読み方が違うのでややこしいです。
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