「貧乏見たけりゃ猿払へ行きな」。
日本最北の村、猿払村(さるふつむら)は1950〜60年代、乱獲によってニシンやホタテが獲れなくなり、農業も振るわず、炭鉱も閉山。不遇の時代を迎え、冒頭のように揶揄されました。村の経済は困窮し、人口は激減します。
しかし、70年代に転機が訪れます。漁師たちの巨額の投資と不断の努力によって、日本初のホタテ稚貝放流に成功。乱獲から「育て獲る漁業」への転換を果たしました。
現在ではホタテの漁獲量日本一を誇るまでにV字回復。コリコリの歯応えと甘さは格別です。
自治体別の年収ランキングでも東京都港区や兵庫県芦屋市とともに上位に名前を連ねています。
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