生駒市(いこまし)は阪奈地域、特に大阪市のベッドタウンとして高い人気を誇るまちです。県外就業率は驚異の50%超えで、日本トップクラスの数値。
時代の流れとともに、シンボル・生駒山を切り拓いて住宅街や交通インフラが整備されてきました。
大阪と奈良を結ぶ大動脈として明治時代に計画された「近鉄奈良線」。立ちはだかる生駒山を越えるべく、当初は麓で鉄道からケーブルカーに乗り換えて山を越え、再び鉄道に乗り換えて大阪や奈良に向かう構想でした。しかし、この案ではあまりに時間がかかるため、当時日本2番目の長さとなる長大トンネル案が採用され、難工事で多くの犠牲者を出しながらも1914年に「旧生駒トンネル」は開通しました。標高の高い場所を走る奈良線から観た大阪平野の景色は私鉄随一で、壮観そのものです。
さらに、1918年には日本初のケーブルカー「生駒ケーブル」が開業。宝山寺や生駒山上遊園地のほか、住宅地を結んでおり、観光だけでなく生活の足としても利用されています。
クルマにとっての大動脈の1つ、「阪奈道路」は1958年に有料道路として開通し、その後無料化されました。地形の都合から奈良方面と大阪方面のルートが異なり、特に奈良方面は急坂や急カーブの連続です。1997年には南側に大阪市と奈良市を最短で結ぶ第二阪奈道路が開通しました。
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