江戸時代に山陽道の宿場町として栄えた矢掛町(やかげちょう)。庶民は旅籠屋(はたごや)に宿泊する一方、参勤交代の大名行列が使用したのが本陣と脇本陣です。門、玄関、書院の設置が特別に許された格式高い宿。特に、本陣には大名や公家、幕府の要人が宿泊しました。一方で、脇本陣は本陣に泊まりきれない一行や参勤交代のタイミングがバッティングした際に格下の藩が使用し、普段は庶民も利用できました。本陣に宿泊していたにも関わらず、後から格上の藩がやってきた場合は、慌てて脇本陣に移動したとか。格式的には本陣>脇本陣>旅籠屋といった具合でしょうか。そしてなんと、本陣と脇本陣、その両方が重要文化財として残っているまちは、実は全国に矢掛町しかないのです。参勤交代の趣を色濃く残す宿場町を是非歩いてみてはいかがでしょうか。
【人口】13198人
【面積】90.62km2
【人口密度】146人/km2
【隣接自治体】倉敷市、笠岡市、井原市、
総社市、浅口市
【交通】倉敷駅からクルマで約35分
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