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執筆者の写真うらのりょうた

礼文町〜スコトン岬のまち〜

更新日:2022年6月2日

北方領土を除くと日本最北端の有人島である礼文島を町域とする礼文町(れぶんちょう)。

稚内市からまちの中心である香深(かふか)港まではフェリーで約2時間です。

8:25香深港

礼文島の移動はバイクがオススメ。半日ほどで島の観光スポットを往復できて、コストパフォーマンスも高いです。私は50ccのバイクを4時間3500円でレンタル。


レンタル店の「CAT ROCK」さんは港からすぐの場所なので迷わず便利です。店員は真面目な方で、「普段バイクに乗ってない」と話したら「慣れてない人には貸せないです。お引き取り下さい」と淡白に真顔で断られました。


ここで引き下がるわけにはいかず、必死に交渉し、何とか借りることができましたが、バイクスタンドの下げ方もエンジンのかけ方もわかりません。あまり店の前であたふたしていると貸してもらえなくなるので、慌ててその場から立ち去りGoogle検索。バイクを運転するのは高校時代、地元の河川敷で友人の原付に乗って以来約9年ぶり。バイクが停まった時は地に足がつくのか、曲がるときには体を曲げるのか、ハンドルを切るのかすら忘れていましたが、徐行運転で徐々に感覚を取り戻していきました。


普段はクルマで移動することが多いため、乗り物によってこんなにも景色が変わるのかと感動させられました。目線が低く地面が近いためその場に自分が立っているというライブ感があり、フロントガラスやボンネットが遮らないため景色が自分の目にダイレクトに飛び込んできます。


しかし、弱点も多く、1番困ったことは風や雨など天候の影響が大きすぎることです。礼文島の最低気温は6月でも10度台前半で、バイクに乗っていると体感気温は1桁台。パーカーを羽織っていても凍える寒さでした。風に煽られて真っ直ぐ走るのにも一苦労です。雨風をしのげないバイクで旅をすることの過酷さを知りました。

バイクと礼文島

9:30スコトン岬(須古頓岬)

香深港からバイクで1時間ほどの場所にあるスコトン岬。礼文島最北端の地で、野生のアザラシが泳いでいるほか、晴れた日にはサハリンを望むことができます。断崖絶壁に建つ民宿「スコトン岬」に泊まった会社の同僚によると「波の音を聞きながら寝るのが最高」とのこと。そのほか、スコトン岬には土産物店の「島の人」や「最北限のトイレ」があります。

スコトン岬

スコトン岬と礼文島に咲く花

断崖絶壁に建つ民宿「スコトン岬」

土産物店の「島の人」

贅沢なテラス席も

テレビ番組「充電させてるもらえませんか」も訪れていました

最北限のトイレ

10:00澄海岬

抜けるような青空=スカイとコバルトブルーの海=澄海。澄海岬(すかいみさき)はその名の通り、礼文島の中で最高の透明度を誇る入り江がある岬です。夏になると草原が風でなびき、花々が凛と咲く一方で、断崖絶壁は荒々しく地球の多面性を感じさせます。岬の近くには売店と無料駐車場も完備。中島みゆきさんの名曲「銀の龍の背に乗って」のMV撮影地です。

澄海岬

澄海岬と草原

天気の変わり目

澄海岬の売店

中島みゆきさんの名曲「銀の龍の背に乗って」のMV撮影地

10:15レブンアツモリソウ群生地

見たことのない花や、海、景色に魅力される礼文島。高緯度で冷涼な気候であることから高山植物の楽園となっています。レブンアツモリソウは礼文島にのみ自生する高山植物。

レブンアツモリソウ群生地

11:00北のカナリアパーク

お隣利尻島の利尻富士を眺めることができる絶景スポット。吉永小百合さん主演の映画「北のカナリアたち」の公開を記念してオープンしました。実際にロケで使われた味わい深い木造校舎があります。

北のカナリアパーク

北のカナリアパークから見た利尻富士

「北のカナリアたち」のロケ地

「北のカナリアたち」のロケ地

11:30桃台猫台展望台

大地にそびえる桃の形をした巨岩「桃岩」があります。高さ249.6㍍、幅300㍍と存在感抜群。桃台猫台展望台では桃岩だけでなく、海岸の「猫岩」なども見ることができる絶景スポットです。

巨岩「桃岩」

12:30ウニ丼

礼文島の特産品はウニで、ウニ丼発祥の地でもあります。会社の同僚にオススメと聞いていた「海鮮処かふか」さんは休業日で、フェリーターミナル内にある「武ちゃん寿司」さんへ。ウニ丼時価4500円。季節でバフンウニかムラサキウニか変わるそうです。ムラサキウニはトゲトゲで身は白っぽく淡白で上品な味わい、バフンウニ(特にエゾバフンウニ)はタワシっぽく身はオレンジで濃厚な味わいでウニで最も美味しいとされています。同じ道内の羅臼町で食べたウニの方が個人的には好みでした。

「武ちゃん寿司」さんのウニ丼

鮭の頭部の軟骨を酢締めにした「氷頭なます」もコリコリとしていて美味でした。

氷頭なます

フェリーを待つ間、香深のまちを散策。強風から生徒を守るために設置されたのでしょうか、「学校坂道」という坂道が目に留まりました。

学校坂道

13:25香深港

フェリーで次なる目的地、利尻島へ出発です。

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