神戸市は日本におけるウォーターフロント都市のフロンティアです。「山、海へ行く」のキャッチコピーの下、山を削って海を埋め立て、環境保全も両立させました。1981年に「21世紀の海上都市」としてまちびらきしたポートアイランドは完成当時、世界最大の人工島。次々と公共事業を成功させる巧みな都市経営手法は「株式会社神戸市」ともてはやされ、日本の都市開発の先導モデルとなりました。今回は神戸、阪神地域の人工島での楽しみ方をご紹介します。
鳴尾浜
プロ野球阪神タイガースの2軍本拠地として有名な鳴尾浜。2軍戦は基本的に無料で観戦できますが、駐車場がなく、アルコール類の持ち込みも禁止です。「鳴尾浜臨海公園」には開放的な芝生広場やフラワーガーデン、海づり広場、リゾ鳴尾浜(プール・温泉)があります。こちらには有料駐車場が完備されています。
甲子園浜
阪神甲子園球場の南側にある甲子園浜。「甲子園浜海浜公園」には水遊びやバーベキューができる砂浜があり、子どもが楽しめる無料多目的広場もあります。有料駐車場完備。
西宮浜
西日本最大級のヨットハーバーである「新西宮ヨットハーバー」があります。優雅に浮かぶヨットを眺めながら散歩や食事を楽しむことができます。有料駐車場完備。
芦屋浜
「芦屋市総合公園」は景観がとても良く、バーベキューやお花見が楽しめる公園です。「潮芦屋ビーチ」は遊泳は禁止ですが、砂遊びや水辺遊びが楽しむことができます。遊んだ後には「潮芦屋温泉 SPA水春」へ。有料駐車場完備。
魚崎浜
工場が立ち並ぶ魚崎浜の対岸にある「サンシャインワーフ神戸」は生活雑貨、ファッション、カー用品、 家電などがそろうショッピングセンターです。散歩や休憩に最適な大きな広場からは阪神高速の橋を眺めることができるほか、「世界一長いうんてい」があります。駐車場が無料なのもうれしいです。
灘浜
神戸製鋼所が運営する「灘浜サイエンススクエア」は「製鉄・発電・エネルギー・環境」について楽しく学ぶことができる施設です。隣には「灘浜緑地」という小さな公園があります。
摩耶埠頭
工場が立ち並ぶ摩耶埠頭の対岸には「兵庫県立美術館」や「なぎさ公園」、医療施設などの公共施設が林立する「HAT神戸」があります。神戸の新都心といえるエリアで、近代的で美しいまちなみが広がります。
六甲アイランド
六甲アイランドの1番奥にある「マリンパーク」には熱帯植物や開放感抜群のカフェがあり、南国リゾートの雰囲気を味わうことができます。
ポートアイランド
日本で最先発のウォーターフロント都市だけあり、都市機能は一通りそろっています。「UCCコーヒー博物館」、「神戸どうぶつ王国」、「IKEA」など楽しめる施設がたくさんあります。
神戸空港
2006年、ポートアイランド沖に開港した関西第3の空港。飛行機に搭乗しなくても、展望デッキやレストランなどで神戸の海と山に抱かれながら飛行機をゆっくり眺めることができます。スカイマークの拠点空港です。
【参考文献】
日本経済新聞神戸支社『六甲 海へ翔ぶ』日経事業出版社、1981
島田アツヒト『赤とんぼ絵本④ 山、海へ行く』神戸新聞出版センター、1981
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