島前(西ノ島、中ノ島、知夫里島)、島後(隠岐の島)の4島で構成される島根県・隠岐諸島は「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されるなど、豊かな自然が魅力です。隠岐諸島へ行く方が悩むのが、旅程の組み方です。フェリーの本数も少なく、4つの島を遊び尽くすには多くの日数を要してしまいます。そこで、忙しい方でも効率よく1日で4つの主島を回る方法をご紹介します。満喫はできないかもしれませんが、離島の雰囲気だけでも味わいたいという方にピッタリです。
隠岐諸島へ行く方法は
隠岐諸島へ行く方法は
①フェリー(おき、くにが、しらしま)
②高速船(レインボージェット)
③飛行機
の3種類。今回はクルマで港まで向かったため、飛行機は選択肢から外しました。
また、高速船は午後発しかなく日帰りできなくなるため、こちらも選択肢から外れます。
フェリーは鳥取県境港市境港と島根県松江市七類港から出港します。2カ所の港は距離が近いため、どちらが良いということは特にありません。
フェリーはおき、くにが、しらしまの3種類があります。そのうち、4つの島に唯一寄港するのはくにがのみ。ということで、私は9時30分に七類港を出港するくにがで隠岐諸島へ向かうことにしました。
9時30分七類港(松江市)
簡単な乗船手続きが必要なので、30分前には港に到着しているようにしましょう。無料の駐車場があるので、クルマでも安心です。
港で大きく90度回転し、くにがは隠岐諸島を目指します。船はとても立派で、船内も広々。トイレはウォシュレット付きで、汗を流すためのシャワーも完備されています。私は最も安い2等旅客(片道3300円)を選択。いわゆる雑魚寝が可能な客室です。30円で毛布を借りれば、グッスリ眠ることができます。
11時30分来居港(知夫村)
出港から2時間。最初の目的地である来居港に到着です。海まで突き出た山と、ループ橋が印象的でした。青い海に黄色いモニュメント?のようなものが映えます。5分間停泊します。
12時05分別府港(西ノ島町)
30分ほどで2カ所目の目的地である別府港に到着です。目玉おやじのイラストがお出迎え。港の周りは拓けており、赤い屋根の港町が印象的でした。15分間停泊します。
12時40分菱浦港(海士町)
わずか20分ほどで3カ所目の目的地である菱浦港に到着です。別府港を出港して10分足らずで菱浦港に到着するというアナウンスが流れます。到着の前には真っ白な砂浜が売りの「レインボービーチ」、出航後には3つの岩が並ぶ「三郎岩」を見ることができます。菱浦港は自然と調和したデザインが印象的でした。10分間停泊します。
14時00分西郷港(隠岐の島町)
菱浦港から1時間以上かけ、ついに最終目的地の西郷港に到着です。本土を出港してから実に4時間半が経過しています。帰りのくにがの出発は1時間後の15時10分。「往復10時間かけてやってきたのに1時間しかおれへんのかよ!」と思われるかもしれませんが、これを逃すとこの日のうちに本土に帰れなくなってしまうので1時間で隠岐の島町を満喫しましょう!
西郷港の近くには海産物の販売店やレストランが入る「フィッシャーマンズ・ワーフ隠岐」や「隠岐ふるさと直売所 あんき市場」があります。お土産の購入もこちらで済ませることをオススメします。
14時を過ぎると多くの飲食店が閉まってしまいますが、「マスヤ」は営業を続ける数少ないお店。西郷港の近くで「コーヒー&スナック」を営みます。ご当地グルメも取り扱うとあってお邪魔しました。店内は地元の方で賑わっていました。私は「隠岐そば」、「サザエカレー」を注文。
隠岐そばの長さはとても短く、つなぎの小麦粉を使っていないため、切れやすいのが特徴です。ぶっかけスタイルのダシは焼サバから取ったもの。お茶漬けを食べる感覚で口の中にかきこみます。薬味のユズがとても爽やかで、暑い夏にピッタリのメニューでした。
お次はサザエカレー。「別々に食べた方が絶対に美味いやろ!」と思っていましたが、これが意外にも合うんです。口の中にフワッと磯の香りが広がり、サザエのコリコリした食感がクセになります。
17時35分七類港(松江市)
帰りの船では90%以上の方が寝ているように見受けられました。仕事終わりなのか、スーツ姿の方も多かったです。私も疲労がたまっていたので横になります。目を覚ますとすっかり日も落ちてきていました。8時間の弾丸ツアー、これにて終了です。
Kommentare