空から能面とネギが降ってきた!?
奈良盆地のほぼ中央に位置する川西町(かわにしちょう)。
町内のとある看板に書かれた「空から能面とネギが降ってきた」というパワーワードが目に留まります。川西町は室町時代に能楽を広めた観阿弥、世阿弥ゆかりの地。日本の伝統芸能「能楽」の観世流もここで生まれました。看板のある場所は「面塚(めんづか)」と呼ばれており、空から降ってきた能面が埋められているそうです。
また、川西町は貝ボタンの生産量日本一で、シェアは80%を誇ります。貝ボタンとはなんぞや。服についているキラキラと光沢のあるボタン。あれが貝ボタンなのです。
「海のない奈良県でどうして貝を使ったボタンがつくられているのか?」
こういった疑問が多く寄せられるそうです。明治20年ごろに兵庫県神戸市に初めて伝わった貝ボタンは明治30年ごろに奈良県にも伝わり、農家の副業として取り入れられ、川西町の主産業へと成長しました。近年は合成樹脂などに押され気味のようですが、貝ボタンならではの質感は今でも人々を魅力しています。
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