大分県と熊本県の県境付近を訪れると気になることがあります。「九重(くじゅう、ここのえ)」と「久住(くじゅう)」の存在です。
「九重山(くじゅうさん)」、および「九重連山(くじゅうれんざん)」は大分県に連なる山々の総称です。対して、「久住山(くじゅうさん)」は九重山に連なる山の1つで、麓には「久住高原」が広がります。
地名としては「九重町(ここのえまち)」と「久住町(くじゅうまち)」があります。九重町は九重山と読み方が異なりますが、伝統的な町名の読み方を受け継いでいます。一方、久住町は現在の竹田市(たけたし)にあたります。
「九重」と「久住」は折り合いをつけて「阿蘇くじゅう国立公園」のようにひらがなで表記される場合もあります。
竹田市は1185年、断崖絶壁に築城された「岡城」の城下町として栄えました。作曲家・瀧廉太郎が名曲「荒城の月」を生み出した場所でもあります。荒れ果てた城、荒城とは岡城のことなのです。ちなみに、岡城以外にもモデルとなった城は全国にいくつか存在します。
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