2004年に起きた「プロ野球再編問題」。6月、経営難の近鉄グループが球団をオリックスへ売却・合併する案がスクープされ、ファンや選手会は猛反発。1リーグ制や球団数削減が議論されるようになります。球団側と選手会の溝は埋まらず、9月にはプロ野球史上初のストライキが断行され、試合が中止される非常事態に。最終的に合併は承認され「大阪近鉄バファローズ」は消滅しましたが、50年ぶりとなる新球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」が誕生し、2リーグ12球団制は維持されました。
藤井寺市(ふじいでらし)は近鉄の本拠地である藤井寺球場が置かれた地。1923年の阪神甲子園球場に追随して1928年に開場します。1950年から本拠地として使用されましたが、2005年に閉鎖、2006年に解体されました。
球場跡地には2009年に四天王寺学園小学校が開校したほか、綺麗なマンションや一軒家が立ち並ぶ閑静な住宅街へと生まれ変わっています。白球や歓声が飛び交ったかつての面影はなく、今は四天王寺学園小学校に記念碑が残るのみ。
近鉄藤井寺駅周辺は道が入り組んでおり、クルマではとても走りづらいです。道幅も狭く、すれ違う場合はどちらかが減速か停車しなければ通り抜けられません。"踏切地獄"もあり1時間ほどさまよってしまいましたが、入り組んだまちなみはそれだけ歴史があるという証左。
藤井寺市は日本最大の巨大古墳群「百舌鳥・古市古墳群」が残るまち。堺市の「百舌鳥」と羽曳野市・藤井寺市の「古市」に分類されますが、一体性・連続性をもっており、4世紀後半から6世紀前半にかけて200基を超える古墳が築造されました。
古市古墳群は藤井寺市から羽曳野市にかけて東西4㌔、南北4㌔あり、日本で2番目の大きさを誇る「応神(おうじん)陵古墳」など100基以上の古墳が集まっています。古墳は地上から見てもわかりにくいのが難点。
整然とした団地の景観に変化を加えるために生み出された「スターハウス」が現存します(羽曳野市を参照)。
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