その昔、東京湾にいた日本武尊(やまとたけるのみこと)は、妃の弟橘媛(おとたちばなひめ)が海中に身を投じて海神の怒りを鎮めたことにより助けられました。そして、弟橘媛の袖が海岸一帯に漂着。この伝説から、現在の東京湾の袖ヶ浦市~習志野市あたりの海岸を「袖ヶ浦」と呼ぶようになりました。これが袖ヶ浦市(そでがうらし)の由来。
「千葉ファルニア」など東京湾沿いには観光スポットが点在します。
2015年に訪れた際は「海に突き出した袖ケ浦海浜公園のシンボルである展望台からは東京湾アクアラインが一望できる」という情報をもとに袖ヶ浦にやってきました。
JR袖ヶ浦駅に着いたときは唖然としました。駅の前にあまりに何もなかったからです。再開発でしょうか。前評判やイメージと全く違います。
それでも、朝から続いた強い雨もちょうど上がったので、「よし海に出よう!」と意気込みました。
しかし、ここから災難続きでした。まず、駅前の宅地整備が中途半端で無数の通行止め。進んでは元来た道を戻るの繰り返しでした。最後には畦道(あぜみち)を歩く羽目になってしまいます。この日はスーツだったのですが、ドロドロになってしまいました。道無き道を歩きます。おかしい。こんなのおかしい。こんなはずではありませんでした。案内の看板もなければ、道路は整備中でグーグルマップとの整合性もないため、カンを頼りにひたすら海に向かって歩くしかありません。
海が近づいてきたのか、魚が腐ったような臭いがします。工場から臭うのでしょうか。結局、駅から1時間以上かけて公園に到着しました。アクセスが悪すぎます。せめて路線バスがあれば。
不満はこれくらいにしてさあ、「気を取り直して楽しむか!」と思ったのも束の間。公園内から警備員が出てきて声を掛けられました。「関係者の方ですか?今日は今週末に行われる氣志團フェスティバルの準備のため関係者以外は中に入られません」。
うそ。。。まじで。。。
さすがに気落ちしました。まちの公式サイトやパンフレットで観光地に推すなら、せめて公園内に入られないという情報は事前に欲しかったです。
仕方なくもう一度駅を目指します。ただ、公園の近くからも東京湾や、アクアラインを眺めることができたのは収穫でした。
市内にはほかにも東京ドイツ村やダチョウ王国など観光資源が豊富です。殺風景だった駅前もまだまだこれから発展していくのでしょう。また機会があれば来ようと思います。
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