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執筆者の写真うらのりょうた

金山町〜沼沢湖のまち〜

大規模な噴火で誕生したカルデラ湖、「沼沢湖(ぬまざわこ)」を一目見ようと向かった金山町(かねやままち)。


道中、偶然にも目に留まったのは道端にポツンと店を構える「玉梨とうふ茶屋」です。不思議なオーラを放っていたので立ち寄ってみました。のれんが裏返しになっているのが気になります。店内は薄暗く、人影もありません。店の奥からは青白い光が放たれていました。そして、山ほど並べられた偶像の数々。茶屋というだけあってイートインスペースもあります。

玉梨とうふ茶屋

裏返しののれんに込められた思いとは

青白い店内

しばらくすると、店の奥から店主の方が出てこられました。店の自慢は「幻の青ばととうふ」。幼い頃、田んぼのあぜ道に生えた枝豆を粉にしてつくった豆腐の記憶を頼りに、人々から忘れ去られていた味を復活させたそうです。こだわりは豆腐のおよそ70%を構成する水。まさに絶品でした。

幻の青ばととうふ

絶品でした

「未だ終わらない原発事故の想像絶する風評被害に毎日生き地獄を味わっている。あの観光バスや茶屋を愛してくれた人々はどこへ行ったのか」。裏返しののれんには原発から遠く離れた金山町で過ごす、店主の切ない日々への思いが詰まっていました。


是非金山町に訪れた際は幻の豆腐をご賞味ください。そして、少しでも福島県に元気が戻ればと思います。


沼沢湖には「妖精伝説」が残ります。妖精といっても、金山町のそれは大蛇のことで、怪物そのもの。妖精にもいろいろあるんですねぇ。大蛇伝説から金山町は「妖精の里」をキャッチフレーズにしており、町内には「妖精美術館」があります。


妖精美術館

余談ですが、沼沢湖は沼なのか沢なのか湖なのかはっきりしない名前で面白いなと思いました。

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