金山町(かねやままち)は金山三峰のまちです。金山三峰(薬師山・中の森・熊鷹森)が目に飛び込んできたときの感動は忘れられません。均整のとれた三峰が連なる光景はまるで、漢字の「山」の由来にでもなったかのような美しさです。イギリス人旅行家のイザベラ・バードは『日本奥地紀行』において「日本のピラミッド」と称しました。また、山には江戸時代に最上地方を治めていた戸沢氏が、新庄藩の財政を支えるために植樹した「金山杉」の美しい杉林が広がります。
金山町の魅力は自然だけではありません。
山形県新庄市と秋田県湯沢市を結ぶ宿場町として栄えた金山町。伝統的なまちなみは「金山型住宅」として保存、普及が進められています。まちの公式サイトによると、「景観とは、個人の所有に帰属するものでなく、公共的なものである」という『景観共有論』に基づいて統一的に整備することで、全体として風景と調和のとれた美しい景観を目指しています。快適な生活は大前提であるこの取り組み。観光だけでなく、林業、商業の活性化にもつながっています。
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