「うだつが上がらない」という日本語があります。出世が中々できなかったり、金銭的に恵まれていない状況を指す言葉です。うだつというのは屋根の装飾の一つ。元々は家と家の間の防火壁としてつくられたものでしたが、豪商たちが見栄を張り合ったためにどんどん派手になっていき、いつしか裕福な家庭の象徴となりました。そこから、庶民の間で「うだつが上がらない」という言葉が生まれました。今回は全国にある「うだつが上がる」まちなみをご紹介します。偶然にもすべてのまちの読みに「み」が含まれていました。訪れたらお金が身につく=金運が上昇するかも!?
徳島県美馬市
美馬市の脇町は藍染や繭をはじめとする商業で栄えたまちです。現在でも85軒もの家が立派なうだつを有しています。純白の壁と漆黒の屋根のコントラストが美しいです。
岐阜県美濃市
美濃市は和紙をはじめとする商業で栄えたまちです。美馬市に次ぐ規模を誇ります。木造の壁に黒いうだつがついた家はシックな装いです。
長野県東御市
海野宿は北国街道の宿場町として栄えました。うだつのほか、茅葺き屋根、道の中央を流れる用水、格子戸、白鳥神社など伝統的なまちなみが残っています。
Comments