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執筆者の写真うらのりょうた

長野原町〜川原湯温泉のまち〜

最大の見どころ:川原湯温泉

【最後に訪れた日20190726】


ダム湖に沈むまち。長野原町(ながのはらまち)は川原湯温泉のまちです。1193年に、源頼朝が狩りをしている最中に発見したとされる名湯。今回は温泉街のシンボルともいえる「王湯」に行きました。湯船は白濁しており、硫黄臭がキツかったです。いざ浸かると、2~3分で体の芯から温まっていくのを感じることができ、身も心もポカポカになりました。毎年、湯かけ祭という奇祭が開催されます。


長野原町の歴史は八ッ場ダムの歴史です。「なるほど!やんば資料館」で関東地方整備局の方に話をお伺いしました。「ダムというのは、つくる場所には全くメリットがないんですね。下流では水位を下げたり、水道水を安定的に供給することができます(治水と利水)」。1949年、利根川水系の大水害から関東地方を守るために八ッ場ダム構想が生まれました。しかし、計画には川原湯温泉街など340世帯が水没してしまうことが盛り込まれていました。もちろん地元の長野原町は大反対。国は生活再建支援として、山の上を削って平地をつくり、元々あった集落や国道、鉄道を移転させることを提案。2009年、民主党政権下での建設中止などを乗り越え、2014年に新温泉街や川原湯温泉駅、八ッ場大橋などが続々完成。2019年の台風19号では試験貯水中ながら利根川の氾濫を阻止しました。そして、構想から70年経った2020年に正式な完成を迎えました。やんば資料館は無料で見学可能です。隣では学生グループが熱心にメモを取っていました。










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