北海道北部の内陸に位置する音威子府(おといねっぷむら)。
今でこそ北海道で1番人口が少ないまち(2022年4月30日時点で677人)ですが、このまちこそが「北海道」の生まれた場所です。
アイヌと深い交流のあった松浦武四郎は1857年に天塩川流域に訪れ、アイヌの長老の元に宿泊。「アイヌの国」を意味する「カイ」を取り入れて北の大地を「北加伊道」と命名することを発想、のちに「北海道」となりました。
国道40号から枝分かれする未舗装路を進み(悪路に弱いクルマで行かれる場合はパンクの可能性があるので、入り口で停めたほうが良いと思います)、林を抜け、天塩川の河原に出ると、「北海道命名之地」があります。
人気のないその場所は、松浦武四郎が訪れてから時が進んでいないような気さえしました。対岸にはJR宗谷本線が通ります。
近代になると、国道40号と国道275号、JR宗谷本線とJR天北線(現在は廃線)の分岐点となり、日本海とオホーツク海、上川中央部をつなぐ交通の要衝となりました。
現在は豊富な森林資源を生かしたまちおこしをしており、まちのあちらこちらに「トーテムポール」が建っています。
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